はるるっぴさんのブログ

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国際優良企業シャープ(SHARP)の誤算

先日、電機店で液晶テレビを見ていた。
たまたま、応援にきていたシャープの社員と話ができた。
そのときの話から、少し引用しています。

シャープは、立派な会社です。
目先、今回の世界危機の影響は大きく受けるだろう。

周知の通り、シャープは
グローバルビジネスのさらなる展開のため
有名な亀山工場、そして、堺工場と

積極的に攻めの経営をすすめた。

しかし、多くの経営者が
想定外の世界経済危機を迎えている。

シャープも例外ではなかった。

生産体制ができあがったのに、いざ売るときに売れない。
シャープに限った話ではないが、これは、正直きつい。

円高になっているので、海外で売っても儲からない。

世界がデフレスパイラルに入っているので、売れない。

残念ながら、シャープは、ソニーと比較しても
まだブランド力が弱い。

いまだに、シャープを
電子レンジの会社と思っている外国人もいる。

というか、知らない人が多い。

メジャーリーガーの方が有名だったりする。


さらに、追い討ちをかけてライバル会社サムスン電子は

ウォン安で国際競争力を高めている。


最近、あるご年配の投資家と
ソフトバンク携帯電話ショップに行った。

サムスン電子(SAMSUNG)の携帯電話を見てこう言った。

「わたしは、こんな変な会社の携帯は買いません!」

株で損している人は、グローバル企業を知らない。


そのサムスン電子は、ウォン安で価格競争力がついている。
シャープは、サムスンに勝てなくなる。

シャープの主力事業の液晶テレビでも苦戦するだろう。
シャープに部品を提供している会社も厳しい。
工場に提供している工作機械の会社もご苦労されている。

円高が急速だったので、為替ヘッジの効果も薄いだろう。

超円安の中で、国内生産を増やしすぎた。


わたしの知人の元税理士(法人税専門)で
シャープの株主だった

大先輩の長期投資家は

シャープのおおきな先行投資に対する懸念と

証券会社がシャープを「太陽電池の本命株」と
推奨しているのを確認してから

2年前、静かに売っていた。

わたしが、シャープの社員に
長期投資家が貴社の株式を
2年前に売った理由をいくつか説明すると

「まずいですね。それは~上のものに報告します。」

と言っていた。


経営者は、苦難を乗り越え
次の成長へのステップにしてほしい。


暗い話が多くなってきたので、
明るい話題を捜したい。

とりあえず、国際優良企業の
バランスシートは今のところ健全です。


おしまいです。


あすは、時間なしで日記なし。
あさって以降は、未定です。
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