TOPIX +14 @2,697
日経平均 +258円 @38,284円
米国では、エヌビディアが前日の四半期決算を発表して最高益を更新したが、投資家の期待が高すぎたために失望売りを浴びて時間外取引で下げた。この日も下げて一時3.55%安まで売り込まれたが、その後切り返して0.53%高で終えた。21日に発表された週間の新規失業保険申請件数は21万3千件(<予想22万件)となり労働市場は引き続き堅調だと判断された。トランプ次期大統領の減税政策と規制緩和が景気を押し上げるとの期待が高い。他のハイテク株も冴えない動きだったが、堅調な米経済を背景に景気敏感株が幅広く買われた。特にゴールドマン・サックスやJPモルガンチェースなど金融株が上げた。
本日11月22日の東京市場では、前日の米国株高の流れを受けて、自律反発狙いの買いも入り幅広い銘柄が買われた。米国市場でエヌビディアが下げ止まったことから、日本でも東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体関連銘柄が買われた。アクティビストによる買い増しが明らかとなった帝人は大幅高となった。ただ、12月の金融政策決定会合で日銀が追加利上げに踏み切る(現在の政策金利0.25%をどこまで上げるか)との観測が高まっており、円金利上昇と円高ドル安転換への警戒感もある。もしそうなった場合、銀行株は上がるだろう。
日経平均の日足チャートを見ると、小幅反発して短陽線で引けた。前日の陰線と併せて孕み線となった。来週月曜日に孕みの上抜けが起ればしばらくは上方向に動きそうだ。
33業種中28業種が上げた。上昇率トップ5は、石油・石炭(1位)、繊維製品(2位)、非鉄金属(3位)、サービス(4位)、鉱業(5位)となった。