利益確定売りが多くなり小幅安となった

優利加さん
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昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA +83.57 @42,208.22, NASDAQ +100.25 @18,074.52, S&P500 +14.36 @5,732.93)。ドル円為替レートは144円台前半の前日比円高ドル安水準での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証プライムでは、上昇銘柄数が805に対して、下落銘柄数は772となった。東証プライムの売買代金は3兆8404億円。

TOIPIX -6 @2,651
日経平均 -70円 @37,870円

米国では、9月消費者信頼感指数が前月分改定値の105.6から98.7へ大きく悪化したことで再び景気後退懸念が強まった。しかし、既に0.50%の政策金利の引き下げが行われているだけでなく、今後、FRBは速いピッチで追加利下げを実施する(11月のFOMCでさらに0.50%利下げする)はずなので米国経済はソフトランディングするとの期待が根強い。米長期金利が下げ、特に政策金利の影響を受けやすい2年債利回りは下げた。その結果、ダウ工業株30種平均は4日連続で史上最高値を更新した。また、中国当局も24日に追加金融緩和策と株式・不動産市場支援策を発表したことも米国株式相場を下支えした。ただ、S&P500も連日の最高値更新により米国株式相場は高値警戒感が強まっているのでちょとした悪材料がきっかけで急落することもあるので要注意だろう。

本日9月25日の東京市場では、日経平均は直前4日で約1,700円上げていたこともあり、利益確定売りが多くなり5営業振りに反落した。米長期金利の低下を反映して円相場は円高ドル安方向へ動いた。しかし、自社株買いを発表したトヨタ自動車株は円高を撥ね退けて上げた。米長期金利の低下を嫌気して保険と銀行が目立って下げた。

東証が25日に発表した9月20日申し込み時点の信用買い残高は3兆9831億円と、前週末から1,027億円減少した。信用買い残の減少は株式相場の重しが減ることを意味し、上げ易くなる。反対に信用買い残が増加すると、潜在的な売り需要が増加するため閾値を超えてくると相場全体の上昇を抑える方向に働く。さらに、株価が下げる過程で信用買い残が増加し続けると下げ相場が長引く。

日経平均の日足チャートを見ると、上ひげを引いた短陰線で小幅安となった。10日移動平均線も25日移動平均線も上向きであり、株価もその上にあるので上に動きやすいが、日々の日足ベースの値動きはその時々の株価材料に反応する。

33業種中16業種が下げた。下落率トップ5は、保険(1位)、銀行(2位)、水産・農林(3位)、精密機器(4位)、情報通信(5位)となった。

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