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楽観論に警鐘を鳴らす人たち

先月、2~3年ぶりに、メガバンク系の総合研究所に勤務経験のある同級生の友人と会って話をする機会がありました。彼は、実務経験が豊富なので、いろいろなことをよく知っています。

話の途中で、1度、「そんなことも知らないのか~」(・o・)!

と言って叱られました。

彼は、「みんな知っているよ~」と言うのですが、わたしに言わせれば、
ほとんどの人が知らないよ~と内心思っていました…

彼も現在のマーケットについては、バブルだと認識していました。
保有していた株も結構売却したと言っていました。
(全部は売っていない様子)

昔、さわかみ投信に加入していると聞いたことを覚えていましたが、
現在も保有し続けているのかについては、聞くのを忘れました。

わたしが、昔から金(ゴールド)に目をつけていたことについては、ほめてくれた。

・・・

楽観論に警鐘を鳴らす人たち

素人のひとりごと日記です。
(正しくは、信頼できる専門家へ)

ファンダメンタルズについて、書き出すと大変なので、
今回は、楽観論に警鐘を鳴らす人たちについて書いてみます。

これらの人たちは、当然ファンダメンタルズを熟知して、楽観論に警鐘を鳴らしています。

(短期の相場見通しについては、「ポジションの傾き」とか、別の視点で見ないといけないことも多いので、ここでは省略。正しい方向と逆の値動きがすることが結構多い)

・さわかみ投信 澤上篤人氏

日本の長期投資家では、澤上篤人氏でしょうか。

澤上氏の警鐘については、以前の日記にも書いたと思います。

本も出版されています。

「暴落ドミノ 今すぐ資産はこう守れ!」(2024年1月)

「大波乱相場、お金はこうして守れ!」(2024年9月)

長期投資家の澤上氏は、以前から暴落が来ると警鐘されていますが、
本格的な暴落は、まだ来ていません。

イソップ寓話のオオカミ少年のようになっていますが、オオカミ少年のようにみんなが油断したときに、オオカミが出てくる(株価が暴落する)のでしょう。

(昔、HSBCの社員の方と話をしたとき、イソップ寓話は投資の参考になると言っていました)

・ジム・ロジャーズ

「2024年以降、リーマンショックを超える経済危機が起きるだろう」
「それは私の人生で最大の危機になると思う」
(2024年5月 プレジデントOnline)

ジム・ロジャーズの予想は当たらないと思っている個人投資家の方も多いと思いますが、世界の三大投資家と称される1人でもある著名投資家なので、参考にすべきと思いました。

・米ブリッジウォーター創業者 レイ・ダリオ氏

超大物投資家 レイ・ダリオ氏

レイ・ダリオ氏の本も出版されています。

『巨大債務危機を理解する』(Big Debt Crises):2022年12月

レイ・ダリオ氏は、株価バブルの崩壊だけではなく、
近い将来の米国財政の破産を予想している。(>_<)

(日記に、米国財政の破産を避けるために、「第二のプラザ合意」も想定の範囲内にすべきと書いたと思います)

今年5月の日本経済新聞の記事です(再度)

米国は衰退期、混乱の瀬戸際 歴史に学ぶ投資家が予測
米ブリッジウォーター・アソシエイツ、レイ・ダリオ氏

「米国や日本、ユーロ圏と、世界の3大通貨すべてで債務が過剰な状態にある。債務増加が通貨の価値低下につながっている。1つの通貨が他の通貨に対して相対的に下落するというよりは、通貨価値の購買力が落ちる。インフレ圧力や、金(ゴールド)の価格上昇という形で表れる。こうした状況は今後、数年間に渡って起こるとみる。」(2024年5月 日経新聞)

大物投資家のレイ・ダリオ氏は、日本の凡百の市場専門家やウォール街のおかかえ専門家とは違います。

その警鐘は、参考にしてもよいと思う。

この日記でも、「ペーパーマネーが危なくなる」と書いてきましたが、共通するところがあるようです。

・ウォーレン・バフェット氏

ウォーレン・バフェット氏(御年94歳)もしたたかな大物投資家です。

その発言には、裏があることが多い。

裏読みは、難しいので、バークシャー・ハサウェイの投資行動からバフェット氏の考えを読み解くのが早いと思います。

バフェット氏は、何をやっているのか?

みんかぶの会員さんなら、ご存じの通り、バークシャー・ハサウェイは、長期保有していたアップル株を大量売却しています。

資産の50%だったアップル株を半分くらい売却して、他の株を買った訳ではなく、米国の短期国債を買っています。なんと、現金と短期国債(現金に近い)の比率を半分くらいにしています。

日本の株式の投資信託で、50%の現金比率にしている投資信託はあるのでしょうか?

市場専門家の言うように、バフェット氏が米国経済はソフトランディングすると予想すれば、アップル株を、しかも大量に売却するでしょうか? 米国短期国債を買うでしょうか?

加えて、バフェット氏は、保有するバンク・オブ・アメリカ(BofA)株を大量に売却しています。

市場専門家の言うように、金融危機が起きないと予想すれば、バンカメ株を大量に売却するでしょうか?

ウォーレン・バフェット氏は、言葉では、はっきり話していませんが(「株主への手紙」では、急ピッチの株価上昇に警鐘を鳴らしている)、その投資行動から2024年~2025年の株価暴落を予想し、澤上氏のアドバイスと同じで、底値を買う準備をしていることがわかります。

ウォーレン・バフェット氏は、世界一の投資家(世界最強の投資家)と言われています。

その投資行動を無視するには、勇気がいるでしょう。

(参考)バークシャー・ハサウェイの最新ポートフォリオ

・JPモルガン・チェースのCEO ジェイミー・ダイモン氏

市場参加者が注目している金融業界トップのジェイミー・ダイモン氏の警鐘です。

米国経済は危機的な状況にあり、リセッションといった次元ではなく、もっと深刻なスタグフレーションになると警鐘を鳴らしています。

「JPモルガン・チェースのCEO、ジェイミー・ダイモンはインフレの緩和の兆しにもかかわらず、スタグフレーションについて懸念を表明しました。ダイモンは、インフレに圧力をかける可能性のある増大する赤字や政府支出などの継続的なリスクを強調しました。」(先週のビットコインニュースより)

ジェイミー・ダイモン氏は、金融界で最も影響力のある人物の1人です。

その人物も警鐘を鳴らしています。

・・・

今年は、11月5日に米国大統領選挙があるので、現在の民主党政権は株価の暴落を避けるためにあらゆる手段を尽くすといった期待もあります。

ただ、楽観論に警鐘を鳴らす人たちのシナリオも想定の範囲にしておくべきでしょう。

メディアで報道されているような表面的な話ではさっぱりわからない。
市場専門家が話をしている内容より、はるかに事態は深刻だと思います。

今回の日記は、それらのことを理解している人たちのことを書きました。

「バブルは必ず崩壊する。しかしいつ崩壊するのかわからない」

米国は巨額の対外債務国なので、FRB利下げのとき、日本などの海外からの入ってくるマネーが減少し、株価バブルが崩壊してきた歴史がある。

歴史は繰り返すのでしょうか?

グローバルマネーの動きを読み解く必要があります。

市場専門家の紋切り型の話ように、米国の利下げを好感して、株価が上昇するなどといったのんきなことを言っている場合ではありません。

2024年後半になるのか、2025年になるのか、それとも2026年以降になるのか?

時期は、はっきりはわかりませんが、その「いつ」が近づいてきたのかもしれません。

1件のコメントがあります
  • イメージ
    三ちゃん123さん
    2024/9/22 23:07
    こんばんは。

    興味深く読ませていただきました。ありがとうございます。

    澤上御大は暴落が来れば「ニコニコで買う」でしょうが、息子さんはどうなんでしょう。4,000億円の「さわかみ丸」の行方が気になります。

    日本の投資信託で現金比率50%位で運用しているのは鎌倉投信「結2101」ですね。
    はじめ、何でフルに運用しないのかと思いましたが「年率リスクのブレを10%以下に抑える」事を目標にしているからだそうです。
    リバランスも常に実施している様です。
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