TOPIX -28 @2,462
日経平均 -258円 @34,831円
米国では、欧州債が下落し、米10年債の入札結果が低調だったため、利回りは前日の3.888%から3.948%へ上昇した。地政学リスク(特にイスラエルとイランの敵対関係)や再び円キャリートレードの巻き戻しが心配される中、主要3株価指数は揃って反落した。
本日の東京市場では、米国株安の流れを受けて売り優勢で始まった。日経平均の下げ幅は一時800円を超えた。追証を迫られた個人投資家の投げ売りは昨日までに一巡したようだが、また値崩れを起こすのではないかという不安はそう簡単には消えないため、不安定な相場状況がしばらく続くと見ている。また、日銀は昨日、利上げに対するタカ派色を薄めたが、あくまで焦って利上げしないだけであり、利上げの方向性は規定路線である。利上げと言っても絶対水準が非常に低いため、すぐに日本経済に急ブレーキをかけるようなものではないが、円相場は直ぐに円高・ドル安で反応するので、こちらの経路で株価を大きく引き下げる。このような状況では、円高になっても困らない企業、否、円高により寧ろ恩恵を受ける企業が買われるはずだ。例えばニトリである。本日8%上昇した。8月5日(日付が変わっていったので8月6日)の当ブログで「急速な円高・ドル安進行により、円安・ドル高基調がインバウント需要を増加させることで売り上げが増加すると期待されて買われていた百貨店株は大きく下げている。反対に、円高・ドル安により収益が上がると期待されるニトリは下げ幅が相対的に小さい。」と書いておいたので、気付いた人もいるでしょう。
日経平均の日足チャートを見ると、8月5日以来、8月5日の超長大陰線を終値で上抜け出来ずにいるが、日足の安値を切り上げてきている。つまり、上に行きたがっている。何かのきっかけがあれば上抜けそうである。
33業種中26業種が下げた。下落率トップ5は、非鉄金属(1位)、金属製品(2位)、銀行(3位)、その他金融(4位)、卸売(5位)となった。