優利加さんのブログ

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日経平均「毛抜き底」なら明日以降は反発すると見るが・・・

昨日の米国株式相場は反発した(DJIA +127.91 @40,415.44, NASDAQ +280.63 @18,007.53, S&P500 59.41 @5,564.41)。ドル円為替レートは156円台前半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄の方が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,127に対して、下落銘柄数は472となった。騰落レシオは116.32%。東証プライムの売買代金は3兆4885億円。

TOPIX +6 @2,833
日経平均 -5円 @39,594円 

米国では、半導体関連銘柄を中心に自律反発狙いの買いが優勢となった。バイデン大統領が11月の大統領選挙から撤退してカマラ副大統領を後任として指名したことから、ほぼ確実視されていたトランプ前大統領の返り咲きが不透明となった。そのため、トランプ前大統領の再選を見越した「トランプ・トレード」が巻き戻され、化石燃料業界に対する支援期待が後退してエネルギー株が下落した。他方、エヌビディアなど半導体関連銘柄は買い戻された。世界的な大規模障害の原因となったクラウドストライクは13%超下落し、2日続落した。

本日の東京市場では、米国株の反発を受けて、日経平均は朝方は300円を超える場面があったが、その後は利益確定売りが優勢となり押し戻された。来週7月30~31日に開催される金融政策決定会合で日銀が追加利上げに踏み切るのではないかという思惑もあり、株式相場の頭を抑えた。来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)も開催されるので取引に慎重になっている。

日本郵船が2025年3月期決算予想を修正し、連結純利益は前期比71%増の3,900億円へ上方修正した。市場予想(3,227億円)を大幅に上回る内容だったため株価は8%上昇した。海運大手3社が出資するコンテナ船会社「オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)」の業績上振れによるものである。そのため、他の海運大手株も大きく連れ高した。中東情勢の緊迫化と需要増加によりコンテナ船運賃が高騰していることに加え、円安・ドル高が続いていることが背景にある。6月の日銀短観によれば、2024年度の想定為替レートは全規模・全産業で1ドル=144円77銭だった。円高誘導のための為替介入が入った後でも足元の実勢レートは156円台なので、まだ12円ほど円安・ドル高水準で動いているため、業績上方修正の余地がある。

米連邦準備理事会(FRB)が早晩利下げに動く一方、日銀は利上げに動くのは時間の問題となっている中、米長期金利が低下したため、日米金利が縮小したことで円ショートの手仕舞いが始まり、円相場はドル安・円高方向へ動いた。

日経平均の日足チャートを見ると、反発して始まったが売り戻されて陰線が2日並んだ。それでも安値を比べて見るとほぼ同じとなっており「毛抜き底」と見ることもできる。毛抜き底なら明日以降には反発する可能性が高い。さて、どう動くか?

33業種中22業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、銀行(2位)、ゴム製品(3位)、ガラス・土石(4位)、その他金融(5位)となった。


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