叔母と東寺に行く時は御影共(みえく)の法要にお参りするのですが、
昨日は珍しく母と妹も一緒だったので、弘法市に全集中です
弘法市は夜店の延長だと思っていたらしく、
1000店以上のお店が建ち並ぶ、その規模、品物の多さ、
クオリティーに驚いたようでした
一輪挿しで手頃なものはないかなあ、と思いながら、
それらしいお店をのぞいていると、ひとつのお盆に目が釘付けになりました
傷があり、変色があり、十分使いこなしていたとわかるのですが、
木の温もりと手作業による素朴な暖かさが伝わるようで、
手に取ると、まるで特別にあつらえたかのように私の手に馴染むのです。
店主によると、明治時代に作られたもので讃岐彫り。
煎茶に使われることもありますよ、と聞きました
万物に心が宿ると思っている上、
中古品などどこの誰かもわからない他人の物を自分の所有物にしない主義ですが、
このお盆は別
職人さんや長年愛用していた持ち主さんにまで親しみのようなものを感じるのです。
値段も私のお小遣いで買えるものだったので、即購入しました。
これからは私が使いますので、よろしく
初めて御影堂の反対側に回ったのですが、護摩を焚いており、
その迫力に言葉を飲みました。
上司と思われる僧侶が護摩焚きの様子をずっと見守っていたのが印象に残っています