長らく大手証券会社に預けていた株式を、私のメインであるSBI証券に移そうと考えていました。理由は簡単です。移管手数料が発生するものの、売却時のコストを考慮すると、SBI証券で取引した方が全体的に得策だろうという薄々の感触があったからです。
しかし、この移管を実行するまでがなかなかの試練でした。
まず、大手証券の費用計算方法が意味がわかりません。売却手数料は基本的に2000円程度かかり、さらに約定料金に1.43%が加算されるなど、料金体系が複雑で理解しづらいです。まるで、利用者がコストを正確に把握しづらいよう、意図的にわかりにくくしているかのような印象を受けます。
そして、現代において多くのサービスがデジタル化している中で、株式の移管プロセスは驚くほどアナログ。移管に必要な書類を入手するためには、まず電話で請求し、郵送で受け取り、記入後に再び郵送で返送する必要があります。この手続きだけで数日を要するのです。
さらに、ログインプロセスにも一苦労。複雑なパスワード設定はもちろんのこと、支店番号や郵便番号、生年月日など、多くの情報を入力する必要があります。これが原因でログインできないという状況に陥り、あきらめることもしばしば。
急ぎで移管を進めて売却したかった銘柄があったのですが、結局2週間もの時間を費やすし、その銘柄は最高値をつけたあと、下落しています。
それでも、最終的に移管が完了し、これからはSBI証券での取引を手数料を気にせずフルに活用できることを楽しみにしています。