TOPIX +45 @2,796
日経平均 +812円 @40,816円
米国では、足元では強めの物価指数の発表が続いている中、連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利は5.25~5.50%に据え置くことが決定され、政策金利見通し(ドットチャート)から読み解くと従来の年3回の利下げ見通しを維持したことが分る。また、パウエル議長はハト派的な発言をしており、マーケットは年3回の利下げ見通しが年2回になるのではと懸念していただけに、今回の決定を歓迎した。米10年債利回りは前日の4.29%から4.28%へ低下した。これを好感して主要3株価指数は揃って大幅高となり、終値ベースの史上最高値を更新した。
本日の東京市場では、米国株の大幅高と日米両国の中央銀行の金融政策決定会合が無事通過したことが安心感となり、東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体関連銘柄やソフトバンクグループなどの値嵩株をはじめとして株価は大きく続伸し、日経平均は史上最高値を更新した。円安・ドル高が進行したことで、トヨタ自動車をはじめとする輸出関連銘柄も買われた。三菱UFJ銀行をはじめとする銀行株も上げた。
日経平均の日足チャートを見ると、大きくギャップアップして始まった後、さらに上昇して陽線で終え、終値ベースで史上最高値を更新した。この3日間で急反発してきたので、明日は上昇に一服するかもしれないが、先高観は続いている。
33業種中30業種が上げた。上昇率トップ5は、パルプ・紙(1位)、銀行(2位)、卸売(3位)、輸送用機器(4位)、保険(5位)となった。