TOPIX -13 @2,529
日経平均 -291円 @36,226円
米国では株式相場は高安まちまちとなった。本日の東京市場では、昨日の金融政策決定会合後から日銀の金融政策正常化が意識されて長期金利が上昇した。つい昨日(1月23日)、日銀がそう遠くない将来で金融政策を修正する意思が見られること、日銀の金融政策が修正されて金利が上昇したら、銀行株が上がり不動産株と建設株が下がると書いたばかりだが、早くも本日、そのような動きになった。新発10年債の利回りは一時前日比0.105%高い0.74%へと上昇し、日経平均の下げ幅は一時400円を超えた。東証に上場する銀行株79銘柄すべてが上昇する銀行株全面高となった。日経平均は下げたが、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は0.65%高となったため、東京市場でも東京エレクトロンやアドバンテスト、スクリンなどの半導体関連銘柄は買われて上げた。
日銀の金融政策修正は早ければ3月、多分4月に実施されるとマーケットは見ている。日銀総裁の「(物価目標の)見通しが実現する確度は引き続き少しずつ高まっている」、「物価目標の達成が見通せる状況に至ったとすると、マイナス金利を含めた大規模緩和策の継続の是非を検討していくことになる」などの発言から読み取れる。その場合、過度な円高・ドル安進行を未然に防ぐため、どれだけ速く修正するかは、米国金利の引き下げが起っていればそのピッチを考慮に入れながら進めると考えられる。
日経平均の日足チャートを見ると、高値圏で昨日「波高い線」が出現して上値の重さを示したが、定石通り、本日は下げて始まりさらに下げて陰線で終えた。持続的な上昇のためには、先高観は強くても適度にスピード調整が必要であるので良い動きと言える。
33業種中29業種が下げた。下落率トップ5は、不動産(1位)、精密機器(2位)、建設(3位)、陸運(4位)、その他製品(5位)となった。