TOPIX +38 @2,483
日経平均 +608円 @35,050円
米国では、米12月消費者物価指数(CPI)と米12月生産者物価指数(PPI)の発表を控えて様子見ムードが強まったが、エヌビディアが連日で上場来高値を更新したことに刺激を受けてハイテク株を中心に上げる銘柄が多かった。ナスダックは4日続伸した。
本日の東京市場では、米国株式相場の上昇に加え、外為市場で円安・ドル高が進行したことを背景に東京エレクトロンやアドバンテストなどの主力値嵩株を中心に買われ、トヨタやホンダなど輸出関連銘柄も買われた。日経平均の上げ幅は一時700円を超え、終値ベースでも3日連続でバブル崩壊後の戻り高値を更新した。急ピッチな上昇により株価指数先物とコール・オプションの売り方が買い戻しを余儀なくされたことで上昇に弾みが付いた。明日1月12日(金)は1月の特別清算指数(SQ)の算出を控えており、これに関連した売買で上げた分もあったはず。また、昨年から続く東京証券取引所の企業統治(ガバナンス)改革に対する期待と1月から始まる新しい少額投資非課税制度(NISA)は中長期の資金を呼び込んでいるだろう。但し、短期的には上昇ピッチが速すぎるため持続が難しく、早晩必ず調整が起こるはずだ。
日経平均の日足チャートを見ると、3日連続で窓を空けて上昇し「三空踏み上げ」となった。25日移動平均線乖離率は5.3%まで拡大して来た。7%くらいまで乖離することもあるので、もう少し上値余地は残っているが、横ばいになったり、いつ少し調整が起こっても不思議ではない局面となってきた。少しでも下げる気配を示したら買い玉は一旦手仕舞いして利益確定することが賢明だろう。
海運株は一旦利食い売り手仕舞いしました。
33業種すべてが上昇した。上昇率トップ5は、輸送用機器(1位)、証券(2位)、卸売(3位)、機械(4位)、保険(5位)となった。