TOPIX +16 @2,349
日経平均 +457円 @33,676円
米国では、インフレが鎮静化してきたことを背景に来年には少なくとも3回の利下げがあるとの見通しと、それを反映した米長期金利(=10年債利回り)の低下を好感して株式相場は続伸した。ダウ工業株30種平均は9営業日続伸し続け、且つ、5営業日連続で史上最高値を更新した。ナスダックも9営業日続伸した。FRB高官から市場の早期利下げ観測をけん制する発言が出ているが、今のところマーケットはほとんど気にしていないようである。
本日の東京市場では、日銀の変わらぬ金融緩和政策と米国株高を好感して買い優勢となった。日経平均の上げ幅は一時600円を超えた。「クリスマスラリー」の様相を呈して来た。一際注目を集めるのは海運株の強い上昇である。親イラン武装組織フーシが紅海で商船を相次いで襲撃しているため、世界的に紅海の航路を避ける動きが広がって来た。その結果、海上運賃が上昇するとの読みからである。新型コロナが流行し始めた頃、コンテナ運賃が急騰した経験があるので「2匹目のどじょう」を狙っているようである。いつまでも上昇が続くはずはないが、上昇している限りはその波に乗るのが上策である。
33業種中26業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、機械(2位)、化学(3位)、証券(4位)、その他金融(5位)となった。