バブル崩壊後の戻り高値を終値で上抜けできるかどうか

優利加さん
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昨日の米国株式相場は小幅反落した(DJIA -35,088.29, NASDAQ -84.55 @14,199.98, S&P500 -9.19 @4,538.19)。ドル円為替レートは148円台後半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,077に対して、下落銘柄数は524となった。騰落レシオは110.41%。東証プライムの売買代金は3兆579億円。

TOPIX +10 @2,378
日経平均 +97円 @33,452円

米国では、午後に公開された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録要旨で金融引き締め策の継続姿勢が示された。これが株式相場の重石となり、主要3株価指数は揃って小幅安となった。また、エヌビディアの決算発表を控えており、さらに23日は感謝祭のため休場となり、その翌日の24日も短縮取引となるため、持ち高整理目的の売りも出易かった。

本日の東京市場では、米長期金利は低下したが外為市場で円高の動きが一服した。イスラエルがパレスチナ自治区ガザでの戦闘を4日間休止すると報道されたことで、地政学リスクが後退したと受け止められて株式相場を下支えした。トヨタ自動車だけも7.7兆円の配当が12月までに支払われるように、配当の再投資という好需給期待という支えもあり、日経平均の上げ幅は一時240円ほどになった。しかし、後場になると過熱感が警戒されて売りに押されて上げ幅を縮小した。

日経平均の日足チャートを見ると、米国株安を受けて前日比で下げて始まったが、切り返して陽線で引けた。11月15日にヤップアップしてから島(アイランド)を形成しており、6月19日のバブル崩壊後の戻り高値を終値で上抜けできるかどうかに注目している。「円月殺法音無しの構え」でどちらへ動いても即反応できるように構えている。

33業種中29業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、パルプ・紙(2位)、非鉄金属(3位)、水産・農林(4位)、その他製品(5位)となった。

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