TOPIX -5 @2,369
日経平均 -95円 @33,424円
米国では、10月の米卸売物価指数(PPI)が予想外に前月比マイナスとなった(前月比-0.5%<市場予想+0.1%)ため、インフレ鎮静期待が高まった。しかし、前日に米10年債利回りは4.50%を割り込んでいたが、この日は4.53%台に上昇したことに加えて、前日までの3営業日でダウ工業株30種平均は900ドル以上も上げていたため株価の上昇は限定的だった。
本日の東京市場では、日経平均は4営業日ぶりに反落した。短期的な過熱感を警戒して利食い売りが優勢となった。アジア株が軟調となったことも日本株の重石となった。日経平均の下げ幅は一時200円を超えた。ただ、外為市場で円安・ドル高が進み、自動車株など輸出関連銘柄の一角は上げて相場全体の落ち込みを緩和した。
日経平均の日足チャートを見ると、昨日ギャップアップしてからさらに上値を追って大陽線となったが、本日は上下に長いひげを引いたほぼ十字線となった。これで高値圏の「はらみ寄せ線」を形成した。もし、「はらみ寄せ線」を下抜けると暫くは調整が起こると読むのがチャートリーディングの定石だが、果たしてどう動くか。
33業種中24業種が下げた。下落率トップ5は、小売り(1位)、医薬品(2位)、食料品(3位)、証券(4位)、水産・農林(5位)となった。