動きさえすれば「上でも下でも良い相場」

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大幅上昇した(DJIA +489.83 @34,827.70, NADSAQ +326.64, S&P500 +84.15 @4,495.70)。ドル円為替レートは150円台後半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,058に対して、下落銘柄数は539となった。騰落レシオは95.52%。東証プライムの売買代金は4兆6357億円。

TOPIX +28 @2,373
日経平均 +824円 @33,520円

米国では、10月の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回る弱い結果(前年比+3.2%、9月の前年比は+3.7%、10月の前年比予想は+3.3%)となったことで米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げはもう終了が近いという見通しが強まった。その結果、10月には一時的に5.0%台まで上昇していた米長期金利(10年債利回り)は4.45%台まで低下して来た。この長期金利の一段の低下を好感して米株式相場は大きく上昇し、主要3株価指数は揃って大幅高となった。

本日の東京市場では、米長期金利の大幅低下を好感して日経平均は大きく上昇して3日続伸した。中国の工業生産高と小売り売上高は共に市場予想を上回ったことで、中国の景気悪化に対す売る過度な警戒感が後退したため、香港ハンセンや上海走行指数は堅調に推移したことも日本株相場を押し上げた。さらに、本日発表された7~9月期の国内総生産(GDP)速報値は、実質で前期比年率2.1%減となり、3四半期ぶりのマイナス成長となったこと受けて、国内長期金利が低下した。これも株式相場を下支えした。

日経平均の日足チャートを見ると、大きくギャップアップして始まり、さらに上値を追い、長陽線で終えた。そして、8月1日高値@33,488円と9月15日高値@33,634円にほぼ並んだ。この水準を明確に超えたら、6月16日高値@33,772円が次の目標となる。しかし、かなり強力な戻り売り圧力をすべて買切る必要がある。どういう展開になるか楽しみである。波乗り技術を身に着けたトレーダーにとっては動きさえすれば、「上でも下でも良い相場」である。一番困る相場は「横ばい相場」である。

33業種中25業種が上げた。上昇率トップ5は、石油・石炭(1位)、精密機器(2位)、電気機器(3位)、ゴム製品(4位)、小売業(5位)となった。

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