株育男さんのブログ
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冬至!
今日は冬至です。
「カボチャ食って柚湯に入れば風邪ひかない」そうですが、
毎年これを実践しているのに、
毎年風邪をいいてます…
というか、今現在も風邪気味orz.
***
冬至は、一年で最も太陽高度が低い日ですが、
天文学的に言うと、
「太陽黄経が270度の日」なんだそうです。
地球は太陽の周りをぐるぐる回っているのですが、
律儀に毎年ほぼ同じ軌道を通るため、
こういうふうに厳密に定義できるんですね。
でも、もし巨大天体が太陽系に接近したら、
地球の軌道も変わってしまい、
春夏秋冬がメチャクチャになるどころが、
灼熱地獄か極寒の地になってしまうかも。
冬至どころじゃありません。恐ろしい。
***
天体の軌道はどうやって決まるかというと、
大雑把に言って「2天体のそれぞれの重力」から決まります。
「重さのあるモノは、別のモノを引き付ける力がある」ってヤツです。
しかし、太陽系には地球と太陽以外にもいっぱい惑星があります。
だから正確な軌道を計算しようとすると、
本当は超複雑なんですが、
なぜか毎年同じ軌道になります。
…いいですね。
相場のほうも「売り」と「買い」の2つの力の綱引きなのに、
周期性などさっぱりあてになりません。
『今年はアノマリーが効かなかったな』とか言われても、
私が気になるのはその「今年」だけなんですヨ。
***
さて、
天文の「重力」やら相場の「売り・買い」のように、
力と力のせめぎ合いを科学する学問があります。
『力学』という分野です。
相場に関して言うと、
「買いが多いと上がる」
「売りが多いと下がる」っていうのは単純な話ですよね。
では、買いが多くて株価が上がったらどうなるのでしょうか。
次のフェーズは、
「上がるから買う」っていう「追撃」と、
「高いから売る」っていう「抑制」っていう、
2つの正反対の動きが想定されます。
このように、直前の値動きを参考に次の行動を決める事を、
専門的に言うと『再帰性』と言います。
ジョージソロス氏も、
「買うから上がる」→「上がるから買う」のループの事を「再帰性がある」と言ってました。
※ソロス氏は、株と他の金融資産の相乗的な効果も再帰性に含めていると思います
再帰性なんて言われると何だか専門的ですが、
ようは我々が普段やってる事ですw
***
さて、力学は果たして「売り」「買い」のせめぎあいの解を
示してくれるのでしょうか。
話をうんと単純化するために、
「8000円に近づいたら買い」「10000円に近づいたら売る」人と、
「上昇中は買い」「下降中は売り」って人を想定します。
もし、こんな単純な人達だけなら、
きっと相場は太陽の周りを回る地球のように、
キレイに春夏秋冬を描くだろうと一瞬思っちゃうでしょ?
しかし、力学の出した答えは、、、
「周期ができる」って場合と、
「ある値段に落ち着く」って場合と、
「とにかくパターンらしい周期など見られない〜」って場合と、
「無限大」って場合が、
想定できるけど、
どの解に落ち着くかは、
売り手さんや買い方さんの「勢い」で決まるよん♪
…やい、テメー、それじゃまるで我々が普段やっている事と変わらないぞ!
***
もうちょっと詳しく書きます。
売りと買いのように、要素が2つしかない方程式でも、
そこに再帰性(前回の結果を見て、次の投資行動を決める)がある場合は、
微妙なさじ加減が加わるため、
絶対に周期を持たなくなることがある
(狭い意味での「カオス」状態)。
さらに、まったく同じ方程式でも、
さじ加減が乱暴な人がいると、
相場がハウリングを起こして無限大になったり、
逆にどんどん減衰して0円になったりする。
あるいは、ちょうど売りも買いも加減が良く、
周期になる事もあるし、
あまりにも売り方も買い方もやる気がない場合、
ある値段で釣り合ってもう動かなくなる事もある。
『同じ方程式でも、
まるで別物のような結末を生じる事があるが、
どういう結末になるかは
パラメータ(やる気)が決定していた。』
力学系が発見した理論です。
そして、
「パラメータがどうだったら、こうなる」みたいな
厳密な分類ができない、
というのも証明されています(広義の「カオス」)。
※パラメータの境界が複雑なため。
***
ちなみに、
カオスは日本語では「混沌」という訳がありますが、
力学系で言うカオスは混沌なんてものじゃないです。
「周期性」や「定点」と言った「秩序」も含んだ、
系のふるまいを統一的に説明している「理論」なのです。
もっとカオス理論を知りたいけど勉強はイヤって方には、
数式とか全然出て来なくて、
むしろ「カオス発見物語」小説といった感じの次の著書をオススメします。
カオス—新しい科学をつくる (新潮文庫) (文庫) J.グリッグ
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4102361014
***
結局、カオス理論に従うと、
「相場の未来は相場参加者のやる気で大きく変わる」ですw
言われなくても、ねぇ。
あんら、ここでもカオス理論だわっ♪
そうそう、カオス=混沌ではないのよねぃ。
周期もねぇ・・・
キッチリカッチリとくるんだったら誰も苦労しないよね?(笑
おじサーファーのオイラ的には
むつかしい事はわかんないけど
波ってのは全く同じものがないってのだけはわかるよ(笑
同じ大きさのウネリが入ってきても
それがブレイクするかどうかも条件によって違うしね。
でもでも、海に入ればそれらの物を感じて
その一瞬にしか出来ない波のショルダーを駆け抜ける♪
当然、読み間違えてワイプアウトする時もあるけどね(笑
波も相場も機械が創っているわけではないから
理論をこねくり回しても結局答えは出てこないかもね?(笑
私は冬至の日に那須高原で湯治してました^^
湯治っても悪い所なんて無いんですけどね~
いや! 体以外には色々悪い所はあるんですけどね(^^ゞ
あんな所やこんな所…
冬至からカオスまでのお話面白かったです(^_^)
太陽系惑星の運行パラメータにこれからも変化の無い事を切に願いますよ~@@
で、結局カオス理論では相場は読めないという事ですね。。
私、今年になって相場を読むのをほぼ諦めました…^^
読めないなら読めないって事を前提に対処しようかと…
無知な私がこんな相場で利益を出すにはどうしたら良いのでしょうね?
「まぐれ」って事を考えました。。
まぐれを活かします~^^
カオス理論は中々不思議な魅力がありますね。
でもそっち方向に進まなかったので、詳しくは分かりません♪
そう言えば、地球は今、1年は約365日ですが、
大昔は400日以上あったらそうですよ♪
(人類なんかまだいない昔ですが…)
相場にしても、複雑さをはらみつつ、すんごい長い目で見ると、一定方向へ偏りがある…なんて推理すると面白そうですね♪
カボチャ食べて、柚子湯に入っても、風邪をひくっていうのは、わたしも同じですよん!
カオスって、よく聞く言葉ですよね。
「dekoponさんの頭の中ってカオスみたい!」って言われて、てっきり褒めれているのかと思って、喜んでいた時があります・・・(笑)
ふむふむ・・・ φ(・_・”)
>カオス理論って「周期性」や「定点」と言った「秩序」も含んだ、系のふるまいを統一的に説明している「理論」・・・なのですね!
うぅ~ん、なんだか賢くなったような気がしてきましたぁ!
>「相場の未来は相場参加者のやる気で大きく変わる」です
はぁ~い、やる気=元気かなぁ~♪
元気って、人間が元々持っている気が良い状態のことですよね。
いつも元気で、気力が満ちていれば、少しずつ物事が自分の思い通りになるかも~って思ってます・・・あはっ!
>というか、今現在も風邪気味orz.
ん?風邪はだいじょうび??
>専門的に言うと『再帰性』と言います。
お!これを知ってるってことは相当知ってるね(笑)
俺はこれが卒業テーマだったから(相場のことじゃないよ!)
食物連鎖の研究をしてたから。
深くは語らないことにしとこっと!
>再帰性なんて言われると何だか専門的ですが、
ようは我々が普段やってる事ですw
んー一番簡単に言うと「合わせ鏡」かな?
鏡と鏡をあわせると鏡のおくに鏡が見えるとかね!
>「周期性」や「定点」と言った「秩序」も含んだ、
系のふるまいを統一的に説明している「理論」なのです。
これもまたメンドクサイ理論だよね・・・
説明もメンドクサイタイプなんだけど、、、
人間のやることだし、
それで説明がつくほど甘くないじゃない??(^^ゞ
メンドクサイ日記にコメントありがとうございますw
波も相場も、自然現象としては「全く同じ」ですね。
もちろん両方ともカオス理論の守備範囲です。
> 理論をこねくり回しても結局答えは出てこないかもね?(笑
出てこない事を証明した理論なの。
だから価値があるんじゃね?
もし宇宙が周期だの、予測可能といった事柄でできていたら、
それこそナンジャラホイだと思わない!?(笑)
湯治した結果、「あんな所」は元気になりました!?
それにしても、私の行間を超すっ飛ばした雑な説明で、
よく正確に内容を理解していただけました!
やっぱりTanpanさんはただのエロい人じゃない…
太陽系の運行パラメータですが、
正確な事を言うと日々、微妙な変化を受けている(はず)なのです。
しかし、実際には「太陽」というメインのパラメータの影響がでかいため、
そちらの影響に、さまざまな雑音が「収斂」されてしまっています。
いろんな「波」を合成しているのに、
ただ一つの波しかないような振る舞いをするのかは、
量子力学では「繰り込み群」という理論で説明できるのですが、
天体のようなマクロ(重力)に関してはまだ理論ができていないようです。
…と書いている私もさっぱり理解できていないです(汗)
繰り込み:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B9%B0%E3%82%8A%E8%BE%BC%E3%81%BF
> 複雑性の中に潜む規則性…または規則性の中に突如顔を出す複雑さん。
カオスの真髄を1行でサラリと説明しちゃうあさっての投資家さん、素敵です。
実はカオス理論をかじった事あるんじゃないですか!?
短い時間と長い時間ー小さな波の合成が大きな波を作る過程ですが、
小さな波の性格が増幅したり消えちゃったりして、
『どこか似ているけど、別の波』ができる、
ってことらしいです。
似ているけど、同じじゃない。
直感のとおりなのですが、証明するのは難しいみたいです(笑)
頭の中がカオス…つまり、
予測可能な部分と不可能な部分の境界線が「複雑」である、
って事ですね(カオスの定義(笑))。
> 元気って、人間が元々持っている気が良い状態のことですよね。
そうですね。
元の気は、明るくてピカピカで詰まってて滑らでしっとりで、
適度な重さとふんわり感があるの!(笑)
> いつも元気で、気力が満ちていれば、少しずつ物事が自分の思い通りになるかも~って思ってます・・・あはっ!
素晴らしいですね。
何事も「気の持ちよう」って事ですね。
今のご時世、暗い話題には事欠かないですから、
自分が「元気」の「源気」にならないとね☆
元気ですか〜!!
> 風邪はだいじょうび??
なんとか。
忘年会で酒飲んで騒いだら、治りました(笑)
再帰性の画期的なところは、
昔は、
○単純な「周期」とか「定点」といった系では、
要素の少ない単純な方程式
○周期性のない複雑な系では、
複雑に相応しい数多くのパラメータ
っていう、全然別物扱いだったものを、
両方単純!パラメータ超少ない!ただし再帰性!
っていうふうにまとめちゃった所だと思いますよ。
> 人間のやることだし、
> それで説明がつくほど甘くないじゃない??(^^ゞ
再帰性のある系では、単純な方程式ですら、予測不能になる。
この事を証明したのがカオス理論です。
ましてや人のやる事など、ねぇ。