優利加さんのブログ

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米長期金利が16年ぶりの高水準になったことを背景に・・・

昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -74.15 @33,433.35, NASDAQ +88.45 @13,307.77, S&P500 +0.34 @4,288.39)。ドル円為替レートは149円台後半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は大きく下げた。東証プライムでは、上昇銘柄数が159に対して、下落銘柄数は1,633となった。騰落レシオは97.00%。東証プライムの売買代金は3兆7181億円。

TOPIX -39 @2,275
日経平均 -522円 @31,238円

米国では、ギリギリのタイミングでつなぎ予算が成立したことで、心配されていた政府機関の一部閉鎖は回避できた。しかし、9月ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)が49.0となり、8月分の47.6と事前予想の47.8を上回ったことを受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)は高金利政策を長期化するとの見通しが強まり、米10年債利回りは前日の4.571%から一時は4.703%(2007年10月以来の高水準)へ上昇した。これらのことが株式相場の重荷となった。

本日の東京市場では、米長期金利が16年ぶりの高水準になったことを背景に、幅広い銘柄が売られた。日経平均の下げ幅は一時600円を超えた。香港ハンセン指数も大きく下落した。米ドル金利高を反映して円安・ドル高が進行して、もう少しで1ドル=150円台に入るまで円が安くなった。

少し前までマーケットで支配的だった米国の早期利下げ期待が遠のき、金利が高止まることにより景気が悪化するという警戒感から景気敏感株が多い日本株に売りが集中したとみられる。もう一つ気になることがある。それは信用買い残(東京・名古屋2市場、制度信用、一般信用の合計額)が2週連続で増加し、前週末比1,160億円増の3兆8722億円となった。これは2007年8月以来約16年ぶりの高水準である。株価が下げ基調にあるときに信用買い残が増加すると株価の調整が長引き易い。

日経平均の日足チャートを見ると、今回の調整局面の安値を更新して大きく下落した。下値支持線として意識される8月18日安値@31,275円を僅かだが下抜けた。数日以内に戻れば良いが、さらに下へ抜けるようだと、次の戻り局面で31,275円前後が上値抵抗線となりかねない。

33業種中すべての業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、石油・石炭(2位)、非鉄金属(3位)、鉄鋼(4位)、輸送用機器(5位)となった。

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