TOPIX -9 @2,283
日経平均 -173円 @32,204円
格付け会社のムーディーズがM&Tバンクなど一部地銀株の格付けを引き下げ、バンク・オブ・ニューヨーク・メロンとステート・ストリートなど一部大手銀行の格付けも引き下げで見直すと発表した。逆イールドによる資金調達コストの増加、金融当局による資本規制の強化、長期金利上昇過程では資産価値の評価額は下がり、特に商用不動産向け融資では信用リスクの高まりも加わることなどが理由として挙げられた。これを受けて米国株は下落し、主要3株価指数は揃って下げた。
米国株の反落を受けて、本日の日本株全般も下げた。特に、米銀株の下落を嫌気してメガバンク株が目立って下げた。日経平均の下げ幅は一時200円超となった。明日の日本市場は休場となるため、持ち高整理目的の売りが多く出たと見られる。8月10日には、FRBの金融政策決定に大きな影響を与えると考えられる米消費者物価指数(CPI)が発表される。例年、海外勢を中心にこれから夏季休暇に入るため市場参加者が減少することで「夏枯れ相場」となる場合が多い。
日経平均の日足チャートを見ると、陰線で終え、再び上向きの60日移動平均線の下に沈み込んだ。現在のレンジ相場の下限である32,000円はまだ下値支持線として機能しているが、株価サイクル⑥(着実な下落局面:「生涯現役の株式トレード技術 海図編」210ページ)に入りつつある。
33業種中21業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、ゴム製品(2位)、機械(3位)、銀行(4位)、証券(5位)となった。