TOPIX -8 @2,289
日経平均 -45円 @33,189円
1-3月期米GDP確報値が上方修正され、新規失業保険申請数は予想を下回り、景気後退懸念が後退したことを好感して米株式相場は上げた。ただ、米国の金融引き締めは長期化しそうなため米長期金利が上昇し、ハイテク成長株の一角が売られてナスダックは頭を抑えられれた。
本日の東京市場では、四半期末となるので機関投資家によるリバランス目的の売りによる需給悪化が懸念され、さらに7月上旬には上場投資信託(ETF)が分配金捻出のために株を売るとの見通しもあり、それに加えて週末と月末越えということもあり利益確定売りが優勢となった。日経平均の下げ幅は一時300円を超えたが、その後は押し目買いが増えて切り返し、下げ幅を縮小した。日経平均は6カ月連続で上昇したが、月間での続伸は2012年8月~2013年4月の9カ月続伸依頼の約10年ぶりの月間続伸記録となった。
日経平均の日足チャートを見ると、下ひげを引いた短陽線で終え、下向きに転じた10日移動平均線の少し上で踏み止まった。短期的な強弱感が日替わりで変化しているが、重要なことは、6月16日高値@33,772円を明確に上抜けるか、或いは、それに失敗して反落してダブルトップまたは2点天井を形成した後に25日移動平均線を割り込んで沈むかである。
33業種中25業種が下げた。下落率トップ5は、医薬品(1位)、陸運(2位)、卸売(3位)、ゴム製品(4位)、サービス(5位)となった。