高値圏での保ち合いレンジの下限を下抜けそう

優利加さん
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昨日の米国株式市場は奴隷解放記念日のため休場だった。ドル円為替レートは142円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄の方がやや多かった。東証プライムでは、上昇証銘柄数が777に対して、下落銘柄数は971となった。騰落レシオは107.61%。東証プライムの売買代金は3兆8952億円。

TOPIX -7 @2,284
日経平均 +18円 @33,389円

前日の米国株式相場は休場だったので、本日の東京市場は材料不足気味で始まったが、午前中、中国人民銀行が事実上の政策金利である最優遇貸出金利(=LPR: Loan Prime Rate)の1年物と5年物を10カ月ぶりに引き下げた。これに対し、そこまでしないといけないほど中国経済は悪化しているのかと株式市場は警戒して、日本製鉄、安川電機、ファナックなどの鉄鋼や機械など景気敏感株が売られた。日経平均の下げ幅は一時280円強に拡大した。しかし、売り優勢で始まったが、「バフェット効果」により5大総合商社は揃って上場来高値を更新した。アドバンテストなど半導体関連銘柄、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリングなどの主力値がさ株が買われて日経平均を押し上げた。

日経平均の日足チャートを見ると、ギャップダウンして始まったが短陽線で切り返した。しかし、陽線が前日の陰線の実体部分まで入り込めない「当て首線」となり、反発力が弱い。6月14日から続く高値圏での保ち合いレンジの下限を下抜けそうな動きである。

33業種中27業種が下げた。下落率トップ5は、保険(1位)、鉄鋼(2位)、電気・ガス(3位)、証券(4位)、銀行(5位)となった。

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