タマニチェンコさんのブログ

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事実が小説よりも奇な理由

小説は、所詮は一人(もしくはごく限られた複数)の人間が考えたことで、人間の意志が介在する以上、論理的に破綻しない、「期待する結果」を読み手から求められるという暗黙のプレッシャーを受ける。

他人が考えた物語が、支離滅裂に破綻していたら、なによりも、商品として成立しない。

だけど、「事実」であれば、それが「事実である」という純然たる事実に裏づけされるため、破綻していても受け入れられる。
いかにストーリーが破綻し、商業的に失敗しようとも、事実なのだから仕方が無い。


それゆえ、小説は、うそ臭い調和を求められ。
事実は、それを逸脱することができる。



事実が小説よりも奇妙なのは、不思議な出来事ではなく、必然なのだ。
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