TOPIX +9 @2,033
日経平均 +41円 @28,458円
米国株式相場は高安まちまちとなったが、ダウ工業株30種平均の下げが比較的大きかった。前日に50%も急落していた地銀のファースト・リパブリック・バンクがさらに30%続落した。他方、マイクロソフトは好決算を発表して株価は7%超上昇した。この流れを受けて、本日の日本株全般は、銀行株や景気敏感株が下げた。東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体銘柄も弱い。しかし、3月期決算企業の決算発表が本格化してきており、好決算を発表した企業の株が買われた。日本株の立会時間中に米株式相場先物が強含みの展開となっていたことも手伝い、上げて終える銘柄が多くなった。日本国内ではインバウンド需要に対する期待が根強く、中国ではリオープン(経済再開)需要があり、且つ、日本の金融緩和政策はまだ暫くは継続しそうなため、日本株は打たれ強い。
日経平均の日足チャートを見ると、続落して始まったが切り返して下ひげ付きの陽線で終えて下げ渋りを見せた。10日移動平均の下に沈み込んでいる限りは短期でも上昇トレンドとは見做さないが、その上に浮上してくればしばらくは上げ続けると見る。ただし、既に高値圏にあるので、直近高値を上値抵抗線として意識しておく必要はある。
海運株の売り玉は本日すべて利食い手仕舞いしました。暫くは戻りそうです。戻りの限界まで上げてくるとまた下げ始めるので、そこでまた滑り降り始める戦術です。
33業種中22業種が上げた。上昇率トップ5は、銀行(1位)、輸送用機器(2位)、鉄鋼(3位)、ゴム製品(4位)、電気機器(5位)となった。