優利加さんのブログ
ブログ
急な下振れに備えて「心と建玉の準備」をしておく
先週金曜日の米国株式相場は反落した(DJIA -143.22 @33,886.47, NASDAQ -42.81 @12,123.47, S&P500 -8.58 @4,137.64)。ドル円為替レートは133円台後半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証プライムでは、上昇銘柄数が920に対して、下落銘柄数は820となった。騰落レシオは112.31%。東証プライムの売買代金は2兆2224億円。
TOPIX +8 @2.027
日経平均 +21円 @28,515円
先週金曜日の米国株式相場は反落した。大手金融機関の決算結果が予想以上に良かったため銀行株は軒並み高となった一方、3月の米小売高が予想以上に減少したため景気悪化懸念が強まり、金利上昇で恩恵を受ける金融株以外に対して売り圧力が強まった。ウォーラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事が長期に渡る金融引き締めが必要だと発言したことがマーケット・センチメントを悪くした。さらに米ミシガン大学発表の4月の1年先期待インフレ率速報値が予想を上回ったことで、株式市場は利上げ長期化に対して身構えた。
本日の東京市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)が5月も追加利上げを実施するとの観測を背景に円安・ドル高が進み、この動きを好感して自動車株は買われて上げ、JPモルガンチェースなど米国大手銀行株の強い動きと米長期金利の高止まりから三菱UFJ銀行などメガバンク株も買われた。しかし、相場全体で見ると総じて高安まちまちとなった。先週末に急騰したファーストリテイリングや総合商社株は早くも利食い売りに押さされた。日経平均は7日続伸したが、7日続伸は2022年7月以来のことである。
日経平均の日足チャートを見ると、7日続伸となったが、上下に長めのひげを引いた短陰線で終えた。しかも、3月16日を起点とすると上方新値10本目となり、前回の2月22日を起点とした戻りの8本を既に超えており、且つ、前回の戻り高値もローソク足がほぼ同じ形で、上下にひげを引いた短陰線だった。株価波動の自律リズムとしては一服あっても自然なタイミングである。3月10日以降のような急な下振れに備えて「心と建玉の準備」をしておきたい。
33業種中25業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、銀行(2位)、ゴム製品(3位)、空運(4位)、輸送用機器(5位)となった。
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。