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相場は相場に聞け
私は自己株式の採点をするため、少額ですが自分のファンドを持ち運用しています。それが今回の上げ相場の直前(3月10日)までは、順調に資産を増やしていました。要因としては、この欄(22年7月24日)でも発表していますが、アメリカ株に手を出さなかったこと、日本株式でもハイテク株相場に乗り遅れたたこと、配当取りが目的でヘッジ売りや現金非常増加をしないこと……でした。
さて、今回の相場急落ですが、相場の引き金を引いたのは、シリコンバンクの経営破綻で、膨れ上がった預金を債券の購入に充てたため、インフレ抑制のための高金利政策で投資した債権価格の下落により、資産と預金の急激な減少が株価の下落を招いたためとされています。
この余波が、欧州の危ない銀行にまで及ぶと考えた投資家が、銀行株を中心に売却に動きこれが世界的な株価の暴落に繋がったとみています。今日の相場は、アメリカの銀行株が戻ったため、日本の市場でも金融株を中心にこのところ売り込まれた銘柄を中心に買い戻しが入り、ほとんどの銘柄が上昇しています。
これからの相場を見る際は、10年間続いたアベノミクスは終了したとみるか、日銀の株価スタンスが不変とみるかで分かれます。終了したとみる方は、
安倍首相の死去、黒田総裁の辞任、ナスダック市場の崩壊と、
材料にこと欠きませんが、不変とみる方は日銀のETF買いが従来通り2日連続(13日と14日)で入り、しかも従来は反対だった日経まで同調しているところから、私としてはアベノミクス不変の方に賭けたいところです。
ただ銘柄選別については、相場は「相場に聞け」の格言通り、本日の株価の足取りと、引け味を見極めたうえで、今週末の株価が下値でダブルボトムを形成するかを見極めたいところです。
今の相場は、個人の力ではどうにもなりません。1円株価を上下させるのに何百万円の資金が必要です。信用取引は控えめにして、ファンダメンタル重視、配当利回りの高いものへのポートフォリオ展開を心掛けるより仕方ありません。
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