先週(2月20日の週)のTV番組「モーサテ」で、87歳の老投資家が出演し、16億円の資産を形成した彼の投資方法を開示していました。個人投資家の投資術を紹介するコーナーなので、この番組をご覧になった方も多いと思います。
まず出演者ですが、自宅の投資ルームで投資経験や投資実績などについて取材を受けていました。そのため、実感として真実な話と感じることができました。断っておきますが、この方と私の間には何の関係もありませんし、編集者の意図に対しても賛否はありません。私はこんなに立派なディーリングルームはありませんし、第一資産も16億なんて夢の夢で、私の資産は恥ずかしながらこの方の何十分の一程度です。
根本的な違いは、投資法です。この方はデイトレで私は長期投資です。フォスター電機を例にとって、買い方、売り方の方法を開示していましたが、私は相場の位置と方向や銘柄選別の方法などは発表しますが。所有銘柄は絶対に発表しません。投資方法も全く違います。短期投資ではどうしても値幅取りが投資法の原点になり、儲けは損をした人の犠牲の上で成り立ちます。それに対して長期投資では投資した企業の収益から生まれます。短期投資はゲーム、長期取引はフルーツと言えます。
とはいっても、私がやっていないデイトレでこのような資産を形成したことには驚きです。そこで改めてこの人と私の類似点を比較してみると、年齢と投資経験の長さ以外に似ている点もあります。
株が好きだと言っている点です。そうでなければ1日中株価の動きを観察するなんてできません。それに株は「心・技・体」と言っている点にも共感します。株が好きで、一生懸命に技術を磨き、そのための体力を鍛えれば成功する。そう言っている点にも類似点があります。
私はこれに「運」を加えます。いくら好きでもいくら勉強して技を磨いても「つき」がなければ儲かりません。その「つき」をどう掴むのかそれが成功へのカギだと思っています。