【投資脳のつくり方~海外株バージョン~】
「銀行の不良債権は来年顕在化」=中国銀
■みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
経済アナリスト、木下晃伸(きのした・てるのぶ)です。
■本日は、中国、香港、インドとアジアを中心にお届けしています。
■本日は、なかなか興味深いニュースをお届けしたいと思います。
これぞ「THE 香港」というものです。
この変わり身の早さが、香港の強さなんだと思います。
詳細は以下で!
それでは、本日もどうぞよろしくお願いいたします。
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●【中国】「銀行の不良債権は来年顕在化」=中国銀[金融]
●【香港】株の神様も「予想やめる」、乱高下に嫌気[金融]
●【EU】サプライヤー2社破たん、自動車需要の減退で[車両]
※ニュース提供/NNAニュース
アジア版(http://news.nna.jp/)
ヨーロッパ版(http://news.nna.jp/eu.html)
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●【中国】「銀行の不良債権は来年顕在化」=中国銀[金融]
中国銀行の朱民副行長はこのほど、金融危機を受け、
銀行の不良債権問題が「来年は顕在化する可能性が高い」との見方を示した。
政府が内需拡大策として財政出動する4兆元(約56兆円)の投資のうち、
銀行からの貸し出しが多くを占めるとみられるほか、
3日に国務院が発表した9つの施策で企業に対する貸出の拡大を推進しているため、
銀行の不良債権問題は来年から顕在化するとした。
しかし、朱副行長は「銀行の利益獲得能力は高く、
不良資産が銀行の主要な問題になることはない」とした。
8日付中国証券報が伝えた。<全国>
●【香港】株の神様も「予想やめる」、乱高下に嫌気[金融]
「株式市況は今は読めない。予想は控える」。
“アジア株の神様”とも呼ばれる地場デベロッパー大手、
恒基兆業地産(ヘンダーソンランド)の李兆基会長から、
こんな弱気な発言が飛び出した。
外部要因で乱高下を続ける香港株の市況に嫌気が差したもよう。
ただ、「当分、株には手を出さない。目下の戦略は守りだ」と語り、
市況の本格回復を待て、市場参加者に復帰する意向も明言。
老骨枯れるまで、運用にこだわる気概をみせた。
また、不動産市況についても「半年後には回復するだろう」と期待感をにじませた。
【さらに詳しく】
リーマンショック後のハンセン指数の値動きは、
以前に比べ荒くなっているのは事実。
米国や中国政府の金利、経済政策など外部要因への反応が過敏になっている。
週明け8日も中国政府の追加経済政策への期待感から、
中国株が大きく買われ前営業日比8.66%高、
終値も1万3,000台から一気に1万5,000台に乗せた。
李会長は、米著名投資家のウォーレン・バフェット氏が
現在も株式投資を続けていることに触れ
「間違いではない。株価はいずれ回復するのだから」とも語っている。<香港>
●【EU】サプライヤー2社破たん、自動車需要の減退で[車両]
欧州の自動車産業で金融危機の影響が広がっている。
ブレーキ用の摩擦材で世界大手の独TMDフリクションは8日、
破産法の適用を申請したと明らかにした。
英自動車部品メーカーのワゴン(Wagon)もこの日、管財人の管理下に入ると表明。
取引先の完成車メーカーによる減産や世界的な信用収縮で、
サプライヤーが資金難に陥っていることが浮き彫りになった格好だ。
【さらに詳しく】
TMDはドイツのほか、米国、ブラジル、メキシコ、中国、日本、マレーシアなどに
合わせて15カ所の生産拠点を持ち、総勢4,500人の従業員を抱える。
顧客には米フォード・モーターやゼネラルモーターズ(GM)、独BMW、ダイムラー、
フォルクスワーゲン(VW)といった主要自動車メーカーが名を連ね、
2007年は6億9,000万ユーロ(820億円)を売り上げた。
デレク・ウィットワース最高経営責任者によれば、
自動車需要の急激な減退と信用保険会社による契約解除で資金繰りが悪化し、
破産申請を余儀なくされた。
ただ過去2年でリストラを断行したことで「事業自体は健全だ」とし、
管財人の下で事業の一括売却を目指す考えを示している。
同社は2001年に英投資会社モンタギュー(Montagu)に買収された後、
2006年に複数のヘッジファンドの手に渡った。
今回、破たん回避に向け銀行団や株主などと協議に臨んだものの、
話し合いはまとまらなかったという。
一方、バーミンガムに本社を置くワゴンはコベントリーと
ウォルソル(Walsall)に工場を構え、フォード、GM、ホンダ、
日産自動車などに部品を供給。英国の従業員数は500人強で、
欧州大陸のグループ会社を含めると4,500人ほどに膨らむ。
同社は10月半ばに「欧州の自動車市場は大きく低迷しており、
資金調達に向けた交渉に入っている」との声明を出し、
市場での株式の取引が停止されていた。
今回、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)や
ロイズTSBなどから成る銀行団が1,200万ユーロの拠出を拒否したことで、
破産申請に追い込まれた。
これらの銀行は今夏、既に総額1億5,500万ユーロの融資を決めていた。
ワゴンによると、グループ会社の今後については決まっていない。
ただ一部は破産申請をせず、事業を継続できる見通しだ。
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編集後記
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上海市政府はこのほど、静安寺エリアの再開発計画を明らかにしました。
「カフェ通り」となるようです。
中国を訪問した際、龍安寺近辺に宿泊したことがあり、
なんとなく勝手に親近感を抱いています。
繁華街、というイメージではないこの街、一体どんな風に変わるのか、
また中国を訪問する楽しみが増えました。
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