TOPIX -17 @1,886
日経平均 -297円 @25,822円
12月の米消費者物価指数(CPI)に続き、ミシガン大学が発表した1月の1年先期待インフレ率速報値は4.0%となり3か月連続で低下した。これにより2月の連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げ幅が縮小するとの見通しがますます強まり、米主要3株価指数は揃って4日続伸した。
しかし、本日の東京市場は、1月17~18日の日銀金融政策決定会合を前に金融緩和政策の再修正により金利上昇が起こるとの見通しから127円台前半まで円高・ドル安方向へ大きく振れたために輸出関連銘柄を中心に売られた。下げ幅は一時370円を超えた。直近で買われていた銀行株や鉄鋼株も利益確定の売りに押された。足元の急激な円高・ドル安への巻き戻しは、上昇率が鈍化しそうな米ドル金利に対して、まだ上げ始めたばかりの円金利による日米金利差の縮小が主な原因である。どれくらいまで円の長期金利は上昇するのだろうか。一つの手がかりは、フィッシャー方程式、つまり、日本の潜在成長率(0.2~0.3%)に期待インフレ率(0.7~0.8)を加えた数値、つまり、1.0%前後だろうという見方が有力である。まだ0.50%を少し超えたばかりなので、0.50%ほどの上昇余地がある。ということはまだ円高・ドル安が進行する十分に余地があるということである。
日経平均の日足チャートを見ると、大きくギャップダウンして始まったが、寄り付いてからは売り買いが拮抗して上下にひげを引いた十字線となった。1月4日安値@25,661円が下値支持線として意識される。この水準はかなり強力な下値支持線である。なぜなら昨年5月12日安値@25,668円、6月20日安値@25,520円、10月3日安値@25,621円、そして今年1月4日安値@25,661円がほぼ横一直線に並んでいるからである。
デモ銘柄のコニカミノルタ4902は本日、再び全つなぎとなり[8-8]としました。下値支持線として意識される9月13日の戻り高値@501円を少し割り込んだので、次の下値支持線として意識される水準は昨年11月4日ギャップアップ時の安値@486円です。現時点での公表されている業績見通しが正しいなら(時間が過ぎてみないと結果的な真偽は分からない)、株価は明らかに割安水準に戻ってきたので早晩押し目形成を完了するはずです。万が一、さらに暫く下げ続けたとしても全つなぎにしている限り、リスクを完全にコントロールしています。いずれ必ずどこかが押し目となり、再び反発し始めます。功を急がず、緩急を付けながら「波乗り」を続けるのが「うねり取り」です。性急な人には向きません。
33業種中27業種が下げた。下落率トップ5は、銀行(1位)、小売り(2位)、電気機器(3位)、化学(4位)、ガラス・土石(5位)となった。