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耐磁時計として開発されたミルガウス
2023年最初の連載が元旦ということで、今年のロレックス市場について僭越ながら雑感を書かせていただく。
【写真】10年前(2012年)の売れたロレックス・ランキングTop10と当時の驚きの国内定価&実勢価格
まずは、来る3月27日から4月2日までスイス・ジュネーブで開催されるウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ。そこで発表されるであろう2023年ロレックスの新作についてである。そして今回リニューアル候補として注目されているのは“ミルガウス”と“デイトナ”だ。
そのひとつロレックス唯一の耐磁時計として開発されたミルガウス。現行は2007年に復活し今年で16年目となる。そしていまや旧型となってしまった3100系の自動巻きムーヴメントを搭載する最後の現行モデルとなった。
そのため何らかの動きはあると思われるのだが、正直、これまでラインナップにあった白文字盤、黒文字盤が廃番になった経緯を考えると、耐磁性能を高めた新型の3200系を搭載してリニューアルされるのか、それともミルガウス自体が生産終了となってしまうのかはわからない。
耐磁時計として開発されたミルガウス
ミルガウスと同じムーヴメント、Cal.3131で内部に磁気シールドを備えるなど同程度の高い耐磁性能を有していた新生エアキングが2016年に登場したときには、筆者的にはもしかすると耐磁時計というポジションがエアキングに置き換わるのではないかとさえ思われた。
しかし、昨年実施されたリニューアルによってエアキングは、エクスプローラー I のムーヴメントと同じCal.3230になり、磁気シールドも装備されずにほかのスポーツモデルと同程度の耐磁レベルとなった。そのためいま耐磁時計と言えるのはミルガウスだけとなったこともあって新ムーヴメントに移行して継続される可能性は高くなったと言えるのかもしれない。
一方のデイトナだが、2023年はデイトナ誕生から60周年を迎える。しかも、ロレックスがはじめて開発し、2000年からデイトナに搭載されている自動巻きクロノグラフムーヴメント、Cal.4130も今年で23年目に突入する。そのため節目のこのタイミングで新型のクロノグラフムーヴメントの発表とともにリニューアルされる可能性は高いとみている人は多いようだ。
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