TOPIX +8 @1,910
日経平均 +42円 @26,448円
昨日の米国株式相場はクリスマス振替休日のため休場だっがが、日本の立会時間中に米株価指数先物が堅調に推移したことが日本株の下支えとなり、日経平均の上げ幅は一時200円を超えた。ただ、市場参加者が少なく、東証プライムの売買代金は2日連続で2兆を下回った。中国政府は、新型コロナウィルス対策として海外から中国本土に入る時に義務付けているホテルでの強制隔離を2023年1月8日から撤廃すると発表した。これを好感して日本のインバウンド需要回復を期待した買いが百貨店株や空運株を押し上げた。値嵩株のファーストリテイリングが大幅高となり、この1銘柄だけで日経平均を56円押し上げた。ただ、米金融引き締め政策が長期すれば景気を減速させるという懸念は依然と根強いため、自動車、機械、電気機器などの景気敏感株は売られたため、大引けにかけて日経平均も上値が重かった。また、日本の個人投資家が節税目的で損失確定売りを出したため、株価の上値を抑えた。
日経平均の日足チャートを見ると、続伸したが短陰線で終えたところに今の反発力の弱さが見える。今後の米長期金利の動向とそれに反応する米株価のトレンドの影響を強く受けながら、個別銘柄独自の材料を織り込みながらその合成としての日経平均は変動していく。当面は、上でも下でもその方向での勢いが止まったと判断したら細目に利食い手仕舞いすることが賢明だと考える。
33業種中26業種が上げた。上昇率トップ5は、小売り(1位)、銀行(2位)、空運(3位)、サービス(4位)、水産・農林(5位)となった。