「睡眠不足だと太る?」

以前、米国のスタンフォード大学とシカゴ大学の研究チームが、
「睡眠不足だと食欲が増えて太る傾向があるのは、食欲を高め
るホルモンの分泌が増える一方、エネルギー消費を促すホルモ
ンが減るのが原因である」とする調査結果を発表していました。
 
これまで、睡眠時間と食欲ホルモンの相関関係は動物実験では
分かっていましたが、人間で実証されたのは初めてです。
20台前半の健康な男性12人を対象に、睡眠時間が2日連続
で1日4時間の場合と9時間の場合を比較したところ、4時間
だと主に胃から分泌され、食欲を高める「グレリン」の血中濃
度が平均28%増える一方、エネルギー消費を促す「レプチン」
が18%減少。実際に全員が強い食欲を訴えたそうです。
 
また、別の調査では、1日の睡眠時間が常に5時間の集団は、
8時間の集団に比べ、グレリンが平均14.9%多く、レプチ
ンが15.5%少ないと判明しています。
 
「睡眠不足だと太る」というのは、どうやら本当のようですが、
いずれにしましても、健康のためには、しっかりと睡眠をとる
こと、これが重要ですね。

 
ちなみに、『メタボリックシンドローム』とは、内臓脂肪型肥
満によって、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態
を言い、治療の対象として考えられるようになっています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%9C%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A0



肥満症や高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病は、
それぞれが独立した別の病気ではなく、肥満、特に内臓に脂肪
が蓄積した肥満(内臓脂肪型肥満)が原因であることが分かっ
てきたことが、その背景にあります。



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