潮目が明確になるまで「動かざること山の如し」が肝要

優利加さん
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先週金曜日の米国株式相場は反落した(DJIA -305.02 @33,476.46, NASDAQ -77.39 @11,004.62, S&P500 -29.13 @3,934.38)。ドル円為替レートは1ドル=137円を挟む動きだった。本日の日本全般は下げる銘柄の方がやや多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が774に対して、下落銘柄数は973となった。騰落レシオは108.70%。東証プライムの売買代金は2兆2389億円。

TOPIX -4 @1,957
日経平均 -59円 @27,842円

11月の米卸売物価指数(PPI)が予想を上回る伸びを示したため、インフレのピークアウト感が先送りになり長期金利が上昇した。他方、12月のミシガン大消費者信頼感指数速報値が前月分と予想を上回り過度な景気後退懸念は和らいだ。ただ、来週には11月の米消費者物価指数(CPI)の発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、株式相場は次第に売り優勢で終えた。この流れを受けて、本日の東京市場でも東京エレクトロンなど値がさ半導体関連株への売りが優勢となり日経平均も反落した。日経平均の下が幅は一時160円を超えたが、下値では押し目買いも入って下げ幅を縮小した。

日経平均の日足チャートを見ると、反落はしたが短陽線で終えた。しかし、依然として25日移動平均線の下に沈み込んだままなので力強く反発しそうな兆候はまだない。したがって、スイングトレードなど短期的目線のトレーダーは今は静観しておき、無駄玉を打たないことが賢明である。もう少し長めの時間軸で動いているポジション・トレーダーも片玉ではなく全つなぎで構え、明確に潮の流れを感じ取るまで「動かざること山の如し」が肝要である。

33業種中20業種が下げた。下落率トップ5は、鉄鋼(1位)、非鉄金属(2位)、卸売り(3位)、繊維製品(4位)、金属製品(5位)となった。

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