堅実さんのブログ
高血圧と降圧剤(2) 4年11月13日(日)12時09分
続きです。
高血圧を、イメージが沸く様に、台風の例で説明しました。しかしここには、未だ欠けている処があります。それは、今までは静止状態での圧力だからです。台風でも血流でも、動いています。動いている時の圧力、あるいは動いている時の動態エネルギー、物を破壊する運動エネルギーでも考えるべきです。
ここに、空気の密度をMとします。運動している速度をVとします。そうすると、ここでの運動量はMVとなります。ここで、運動エネルギーを求めると、
インテグラルMV=2分の1×MVの2乗となります。これは何を意味するか。台風では風速が2倍になると、その破壊力は4倍になるということです。
これは、全ての流体に当てはまります。血流も流体です。血流が2倍になることは、滅多にありませんが、(心拍数が2倍になる)、それに近い状態には,度々なります。それは、血管の内径が小さくなっていること。そのために心臓は、力強く血液を送ります。この結果、血流速度は速くなります。
おそらく、血流が、1.3倍くらいは、度々起こるのではないかと思います。そうすると、2分の1×MVの2乗から、
Mは同じで、Vが1.3倍の場合、1.3×1.3=1.69で、1.7倍の血管の、破壊力になります。
さあ、ここまで来ました。血圧が180の場合は、かなり大きな、血管の破壊力、つまり、血管が破れる力が働きます。危険な状態です。
ここで、血圧が上がると、動脈瘤が出来ることも、書きましょう。血管の弱いところは、血圧により、その内部が、風船のように膨らみます。これが動脈瘤(動脈瘤は動脈のこぶ)です。これが問題になるのは、このこぶが破裂した場合です。
心臓の動脈や、背骨の近くの大動脈が破裂した場合、この場合は、救急車が来ても、既に死んでおります。5分と持たないでしょう。こんな事からも、高血圧を甘くみない事です。自覚症状のないサイレントキラーです。
脳にも、動脈瘤が出来ます。これも、破裂しやすいいのです。これが破裂すると、クモ膜下出血になります。救急車を呼ぶ事態です。これも、遅れれば、死に至ります。
また脳の血管が詰まれば、脳梗塞になります。脳梗塞になった先の脳は死にます。その結果、場所によりますが、何が起こるか、わかりません。よくあるのは、半身不随です。
高血圧の治療は、降圧剤が、中心です。それと運動、塩分を控えることです
。
高血圧の場合、まず考えられるのは、血管が動脈硬化をおこしていることです。この動脈は、血圧が高くなると、外側に向かって厚くなるなら問題ないのですが、血管の内側に向かって厚くなることが問題です。血管が内側に向かって厚くなると、血管内の断面積が、小さくなります。そこで、心臓は、通常な酸素と、栄養分を臓器に送るために、強く収縮しなければなりません。
そのため心臓は、1年、2年と経過すると、次第に大きくなります。これが、心臓肥大です。これも問題です。場合によれば、心臓手術になります。
同時に血管には、石灰化という現象がおこります。つまり、血管の内側に、カルシュウムが沈着するのです。そして、高血圧が、1年、2年と長引くと、動脈硬化、心臓肥大の悪循環になります。同時に血管は、固くなり、もろくなります。大動脈瘤や、脳動脈瘤ができやすくなります。
また、心臓を覆っている、冠動脈が細くなったり、あるいは詰まる事(心筋梗塞)もあります。狭心症の原因になります。 脳の血管が破れると、クモ膜下出血にもなります。
(続く)
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ちこ姉さん2022/11/13 22:24堅実さん今晩はぁ~。難しい計算は 解りかねますが 納得できる説明ですね。私は 最近降圧剤を服用するようになり 体が軽くなってきましたよ~。所で 堅実さんは 医学の勉強もされてたのですか?
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堅実さん2022/11/13 23:01ちこ姉 さんへ「私は 最近降圧剤を服用するようになり 体が軽くなってきましたよ~。」それは、よいことです。これからも、頑張りましょう。既に、なってしまった事は、どうにも、なりませんが、これから、先のことは、改善できます。「所で 堅実さんは 医学の勉強もされてたのですか?」特に、勉強したということは、ありません。NHKの「今日の健康」と、「チョイス」です。それと、疑問の点は、ネットで調べます。最近は、医学の事も、医師が、それなりに、説明しているので、そんな調べていることが蓄積されたのだと思います。学会とかの、説明も、あります。ただ、これは、生きずらいことでもあります。次第に、社会から、離れていくのが、わかります。これが悩みです。素人のくせに、何を言ってるんだとか、いろいろな中傷を受けます。そして、次第に、孤独になっていきます。つらいことです。