TOPIX +22 @1,901
日経平均 +380円 @27,156円
英国のハント財務大臣が大規模減税策をほぼすべて撤回したことをマーケットが好感して英ポンドが対ドルで1.83%急上昇した。これにより米輸出企業の収益を圧迫するドル高が一休みし、バンク・オブ・アメリカをはじめとする米大手銀行の決算が予想以上に良好だった。さらに、英イングランド銀行が金融引き締め(QT)の再延期を検討していると報道され、株価のプラス材料が増えた。これらのことを背景に米国株式相場は大きく反発した。対ドルで円相場は1990年8月以来32年ぶりの円安・ドル高水準(149円台前半)まで円安が進行した。この流れを受けて、本日の日本株全般は上げた。日経平均の上昇幅は450円を超える場面もあった。ただ、中国がGDPなどの主要経済統計の発表を遅らせたことが気がかりで相場の頭を抑えた。
日経平均の日足チャートを見ると、続伸して2日前の高値を超えて来た。ローソク足は下ひげの長い「トンボ」となり下向きの25日移動平均線の上に浮上してきた。10月6日の戻り高値@27,399円が目前の上値抵抗線として意識されるが、下値では買いが直ぐに入り、相場は上に行きたがっている。ベア・マーケット・ラリーが起りそうであるが、結果的にどちらへ動いても波に乗れるよう、心は常に「円月殺法音無しの構え」である。
33業種中29業種が上げた。上昇率トップ5は、精密機器(1位)、サービス(2位)、医薬品(3位)、保険(4位)、電気機器(5位)となった。