目先はUSドルに限らず他国の通貨も売られやすい地合いにあり、リスク資産解消売りからの円買いの需要は相対的に高まっていく可能性は今後も高い。特にUSドルについては積極的に買える理由は見当たらない。というか売られるための理由の方が圧倒的に多い。目先は90円が意識されていると思うが、もし仮にこの水準を大きく抜けて円高になった場合、ストップロスにより連動している金融商品が自動的に損ぎられることになり、一時的にはより加速度をつけて円高になることになるかもしれない。目先の円高を想定するならば外貨建て資産を現在購入するのは為替的にはあまり良くはないように思った。その意味では今週金曜日の米国雇用統計の数字次第では想定外の事態もありえる。特に当局は行き過ぎた円高に対してどの水準で実際為替介入に動くのかについても要注視。過度な円高水準というのが、どのあたりなのかひとつの目安になる。というわけで総合的に目先は90円を超えた円高を想定しています。