ケインズ一般理論のサマリーを原文で大学時代に読んでいる立場から言えば、現在の日本銀行は、政治的立場から円安に歯止めをかける介入をしているが、これは、長期的に見ると日本経済のためにはならない。それが分かっているから、投資家は、そんな裏技を使う日本株は売りだという逆効果もあるわけである。下がる時には下がる。これは一種の景気循環なんで、LM曲線が利子率に反応しない、水平な流動性選好は当たり前。むしろ金利に敏感に反応して、米国が利上げをすると、米国の国債、社債にシフトするヒックス曲線のような反応こそが、異常なんである。米国のアンチケインジアンの抵抗は日本人が思っている以上頑固であり、その古典派の狂気は、半端ではないのだ。日本は、今こそ、アメリカ人の無知から自由になるべきなのだ。