TOPIX -3 @1,982
日経平均 -3円 @28,869円
米国株式相場は続伸したが、日経平均は前営業日で1000円超上昇していたことと、心理的な節目となる29,000円台目前まで上げて来たため、利益確定売りが先行した。一時は100円以上安くなったが、活発な押し目買いにより下げは浅かった。背景には米国でのインフレ懸念が以前に比べて後退しており、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げピッチを落とすとの見通しが強まっていることがある。世界経済の減速懸念を反映して原油相場が下げているため、これも過度なインフレ懸念を鎮めることに繋がっている。
日経平均の日足チャートを見ると、3月9日以来の動きを8月12日に長陽線で上抜けしてからさらに長陽線が続き、本日は上下に短いひげを引いた短陽線となった。形としては「赤三兵思案星」に近い線となり、当面の上値の重さを暗示している。さらに注意すべきことは、3月9日安値から起算して9月初旬には6ヵ月の日柄経過となるため、一相場のサイクルが一旦終わる可能性があることである。9月初旬に向けて利益確定売りのタイミングを逸しないよう気を付けたい。
33業種中21業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、石油・石炭(2位)、鉱業(3位)、非鉄金属(4位)、保険(5位)となった。