TOPIX +16 @1,947
日経平均 +244円 @28,176円
米国株式相場はフィラデルフィア半導体指数(SOX)が上げ、東京市場でもその流れを受けて半導体関連銘柄が買われた。世界経済が減速しているため世界的に需要が縮小するとの読みから原油や穀物など国際商品価格の上昇が一服してきた。原油先物価格(WTI9月物)は87ドルまで低下してきており、今年2月上旬、つまり、ロシアによるウクライナ侵攻以前の水準まで下げてきた。その結果、過度なインフレ懸念が後退して米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペースが当初想定よりも鈍るとの見通しから日米長期金利が低下している。このようなことを背景に、リクルートやエムスリーなど金利上昇を理由に売られていた高予想PER銘柄が足元で買い戻されつつある。
日経平均の日足チャートを見ると、7月22日以来の上値抵抗線である28,000円の壁をついに上方突破した。だが、6月9日の戻り高値@28,389円は強力な上値抵抗線として待ち構えている。来週、この上値抵抗線を突破できるかどうかに注目している。
33業種中29業種が上げた。上昇率トップ5は、鉄鋼(1位)、その他製品(2位)、食料品(3位)、卸売(4位)、証券(5位)となった。