FRB高官が市場の早期金利引き下げ観測を牽制したため

優利加さん
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昨日の米国株式相場は下落した(DJIA -402.23 @32,396.17, NASDAQ -20.22 @12,348.76, S&P500 -27.44 @4,091.19)。ドル円為替レートは133円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄の方がが多かった。東証プライムでは、上昇銘柄数が683に対して、下落銘柄数は1,074となった。騰落レシオは110.86%。東証プライムの売買代金は2兆9200億円。

TOPIX +5 @1,931
日経平均 +147円 @27,742円

シカゴ連銀のエバンス総裁は、9月の次回FOMCでの利上げ幅は0.5%が妥当であり、物価指数が上振れするなら0.75%もありうると述べて市場の早期利下げ期待を牽制した。この発言により、米長期金利は上昇し、日米金利差は前日の2.4%前後から2.6%程度へ再拡大した。同時に昨日、台湾を巡る地政学リスクの上昇懸念から円高・ドル安となったが、ドル円相場はまた円安・ドル高の方へ振れた。日経平均は一時200円超上げたが、上値は重かった。

日経平均の日足チャートを見ると、10日移動平均線を僅かに割り込んではいるが、7月26、27日の安値@27,525円を割り込まずに持ち堪えている。粘って上抜けするか、或いは力尽きて再度下値を模索するか、米長期金利の動向に大きく左右される。

33業種中19業種が下げた。下落率トップ5は、電気・ガス(1位)、不動産(2位)、建設(3位)、その他製品(4位)、倉庫・運輸(5位)となった。

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