米長期金利の上昇に加えて原油高も

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大きく下落した(DJIA -543.34 @35,368.47, NASDAQ -386.85 @14,506.90, S&P500 -85.74 @4,577.11)。ドル円為替レートは114円台前半での動きだった。本日の日本株全般は大きく下落した。東証1部では、上昇銘柄数が58に対して、下落銘柄数は2,111となった。騰落レシオは85.93%。東証1部の売買代金は3兆5277億円。

TOPIX -59 @1,920
日経平均 -790円 @27,467円

地政学的リスク(アラブ首長国連邦UAEで親イラン武装組織フーシ派による攻撃が発生した)により原油価格が高騰している(昨年末には75ドルだったものが、足元ではWTI先物=87ドル/バレルを超えて来た)ため、それがなくても上昇していた米長期金利が更に上昇して1.87%まで上げた。これを警戒して、米株式市場では、PERが高く割高感が強いハイテク銘柄を中心に大きく売られた。米長期金利の上昇はドイツなど欧州の長期金利も引き上げつつある。この流れを受けて、東京市場でもほとんどの銘柄が売られた。日経平均の下げ幅は一時900円を超えた。外為相場が円高・ドル安に振れたことで輸出関連銘柄も売られた。

日経平均の日足チャートを見ると、昨年8月20日を起点とした上昇トレンドラインを完全に割り込んだ。これで上昇トレンドなのか保ち合いなのか不明になってきた。急落がしばらく続くと自律反発狙いの買いが優勢となるのが定石だが、それで反発してきても大きな戻り売り圧力が待っていることになる。

33業種中32業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、電気機器(2位)、精密(3位)、輸送用機器(4位)、鉄鋼(5位)となった。

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