りす栗さんのブログ
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「おみ九郎物語」
おみ九郎「ついに、きたよ」
ご先祖様「おみ九郎か。ようきたの。ゆっくりしてけや。」
お「へー、ここがおいらのルーツか。」
ご「そうだ。おまえのひぃひぃひぃひぃひぃ爺さんが生まれたところだ。」
お「どうやって生まれたの?」
ご「遠い祖先はみな、コウモリやネズミの中でひっそりと暮らして
おったのじゃが、おまえのひぃひぃひぃひぃひぃ爺さんはな、ある日、
ついに人に乗り移ったのじゃ。」
お「おお、なるほど。それが始まりってわけね。」
ご「おまえのひぃ(中略)爺さんは勇敢じゃった。そこら中の人を
ばったばったとなぎたおしていったのじゃ。」
お「へ~~・・・」
ご「おまえも活躍しとるのか?」
お「う~ん。ちょっと前はあったらしいけど、今はね、そういうの
流行らんのよ。」
ご「なんと。」
お「人はね、あらっぽくすると死んじゃうんだよ。静かにしてれば、
そのままいつまでも居られて、家族も増えて幸せだよ。」
ご「そんなもんかいのう。なんだかものたりんのう。」
お「でもね。すごいと思わない?コウモリの中に居ただけなのに、
今は世界中の人の中に兄弟がいるんだよ。ある意味、世界制覇だよ。」
ご「そんなもんかいのう。いまいちぴんとこん、ちうか、どうも
血湧き肉躍るものがないとものたりんのう。」
お「そうか。おいらたちの子孫にまた乱暴者が出るかもしれないね。」
ご「おお、そうか。わはは。」
お「わはは。」
大団円
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ワハハ