TOPIX -9 @1,987
日経平均 -256円 @28,222円
先週金曜日に発表された2021年12月の米雇用統計は労働需給の引き締まりを示唆する(市場予想を上回る失業率の低下)内容だった。米国の金融引き締めへの警戒が高まり、ダウ工業株30種平均が4日続落しておりまだ下げ止まらない。東京市場でも、金利上昇による資本コストの上昇を通して理論株価がより大きく下落する成長株への売り圧力が増し、株価指数を下押しした。新型コロナウィルスの感染が再拡大しているため、経済活動が縮小することにより企業業績が悪化して株価が下がることを心配して売り圧力が増加した。日経平均の下げ幅は午前中には400円に迫るほどだった。
日経平均の日足チャートを見ると、3日連続陰線で下げている。12月20日の安値@27,893円をまだ割り込んでいないので、昨年12月1日を起点として始まった上昇トレンドは「安値と高値を切り上げている」ためまだ継続中と見る。しかし、もし安値の切り上がりがなくなってしまうと、横ばい相場も視野に入ってくる。
33業種中15業種が上げた。上昇率トップ5は、保険(1位)、銀行(2位)、証券(3位)、空運(4位)、非鉄金属(5位)となった。