ＮＣＳ＆Ａが一時２０％高、１８年３月期営業利益３．４倍予想と自社株買いを発表

　ＮＣＳ＆Ａ<9709.T>が急伸して一時、前日比６１円（２０．３％）高の３６１円まで買われ、年初来高値を一気に更新している。１５日の取引終了後に発表した１８年３月期の連結業績予想で、売上高１９０億円（前期比２．２％増）、営業利益４億円（同３．４倍）、純利益３億円（同９．６％増）と大幅営業増益となったことが好感されている。

　ホテルシステム事業などプライムビジネス（エンドユーザーからの直契約ビジネス）およびシステム資産可視化ソリューション「ＲＥＶＥＲＳＥ　ＰＬＡＮＥＴ（リバースプラネット）」などストックビジネス（継続的サービスを提供するビジネス）の重点事業に注力することで業績拡大を図る方針。なお、年間配当は前期比２円増の１０円を予定している。

　同時に発表した１７年３月期決算は、売上高１８５億９９００万円（前の期比０．６％減）、営業利益１億１６００万円（同２．７倍）、純利益２億７３００万円（同２．１倍）だった。

　さらに、上限を３０万株（発行済み株数の１．６１％）、または１億円とする自社株買いを発表しており、これも好材料視されているようだ。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行と株主価値の向上を図るのが目的で、取得期間は５月１６日から９月３０日までとしている。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）