元祖SHINSHINさんのブログ
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小説家の3つの型
(略)執筆態度は、半年勉強して、半年書くことが、私の一番望むところである。
小説などというものは急がされて、ねじハチ巻きでぎりぎり書くものではないと思う。
自分の書きたい時に、書きたいものを、書きたいだけ書くのが、小説のダイゴ味と信じている。
ある出版社の編集者が、私に次にような話をした。
「現代の小説家には三つの型がある。ジャーナリズムがのせに行くと、
①すぐのっかってつぶれる人、
②逆手にとって利用し、自分のブームを作りあげる人、
③かたくなに自分のペースを守ってのらない人、
この三通りです。
(略)
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★「山崎豊子自作を語る 人生編」
山崎豊子著 新潮社 P.109より抜粋
最近は著名になってきた若手作家の才能を絞り出すかのように、
毎月のように新刊を書かせる格好の作品が多々あるのだが、
いったい、いつまでそんな馬鹿げたことを出版社は続けようというのだろう。
(そういう作品に魅力があるとはとうてい思えないので、手を出すことは決してない)
一方で果たして、毎月信じられない数の新書が生まれてきて、
それがいったい何日のあいだ、書店に残されるというのだろう。
③番の型を持った作家が増えない限り、
出版不況は、これからも当分続く、いやいやさらに悪化するだろう。
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