元祖SHINSHINさんのブログ

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妖怪ずんぐりむっくり

これは、玉蔵親分のことではありませぬ。

あの小林秀雄氏が敬愛してやまなかったという菊池寛氏のこと。
行きつけの本屋をプラプラしていたら、「別冊太陽162 小林秀雄 平凡社」が目について即買い、
ページを開くと目に飛び込んできたのは、表題の件。

どういう人だったのかオイラは知らないのだが、
ずんぐりむっくりとして丸メガネをかけた、まるでムーミンを彷彿とさせるその風貌には、
得もいわれぬ親しみを感じてしまう。

実はこの写真を他でも目にしたことがあり、手持ちの書籍を探すとすぐに見つかった。
「週刊世界百不思議No2 講談社 P32 不思議人物伝No2 菊池寛」
そこには「従軍先での菊池と小林 1939年、中国揚子江」とあった。
こちらの方にはもう一枚、1933年に千葉県は岩井海岸で撮られたムーミン殿の水着写真も掲載されており、もはや鼻血が出そうだ。。

こうみえても菊池さんは周知のとおり、雑誌「文藝春秋」を創刊し、芥川賞・直木賞を創設したエライ人。
そんな彼が心霊体験をしたというのだから驚いた。

「旅先の宿で見舞われた幽霊の首絞め」だそうだ。
(玉蔵親分だったら、ここできっと卑猥な冗談を言うだろう)

3年前に死んだ主人が化けて出るという地元で有名な化け物屋敷(愛媛県今治)に、ムーミン殿は知らずに飛び込んだらしい。
昭和14年(1939)、11月、彼は2階の廊下で24~25歳の痩せた男が浴衣姿で歩くのを見たが、疲れでそのまま床に就いた。

するとやがて苦しくなって目を開けると、先ほどの男が馬乗りになってムーミン殿の太くて短い首を絞めるのだという。その男の顎に手をやり抵抗しながら、ちくりとした髭の感触や、その男の口からあふれてくる血のぬくもりを感じながら、悶絶・絶頂に(どうして?)達したというのだ。

そんな話が、小林秀雄氏の随筆「菊池寛」に紹介されていると。
話に興味を覚えた小林氏が「お化けって、やっぱりあるのかな?」と尋ねると、「あるのか、ないのか、なんて事、意味ないじゃないか。出ただけで沢山じゃないか」と言ったそうな(爆)

きっとこのムーミン殿のせい(お陰?)なのだろう。
何事にも真剣な小林氏が、ユリ・ゲラーの念力とか、魂の存在を信じているとオイラが知ったのは、
新潮社の小林秀雄講演CD集なのであった。

PS:この二人が存命だったら、HAARPについてどのような見解を持っているか、知りたかったなぁ。。
「あるのか、ないのか、なんて事、意味ないじゃないか。地震があっただけで沢山じゃないか」とでも言うのかな???

PS2:いやいや、本当は菊池氏、怖い人だったらしい。
    彼に睨まれると、文壇から追放されるとかされないとか・・・(怖)
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