元祖SHINSHINさんのブログ
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シューシャインボーイ(自作解説)
マッカーサーや東条英機や石原莞爾、そういう歴史上の人物のことは歴史学者が議論すればいいし、そういう英雄譚を書く人というのは他にも大勢いらっしゃるでしょう。けれども私はどうしても、この見知らぬ、歴史のなかに埋もれていった菊治さんのような人を書くのが、私の使命なのだというふうに思ってしまいます。そうなると小説というのは、すべて地味な小説になるんですけれども、それでも地味だ派手だということではなく、読者の方々は、必ずわかってくださると思うし、また同時に歴史というものを理解していただければ、小説家としてこれにまさる喜びはありません。
歴史は過ぎ去ったものであります。先ほど私、恋の話をしましたけれども、歴史というのは全部過去でありますね。でも過去のものであるから忘れ去っていいというものではない。私たちの命というものは、その歴史の間をずーっとくぐり抜けて、今日まで伝わってきてるわけでありまして、自分の父の生きた時代、祖父の生きた時代、ひいおじいさんの生きた時代、ひいひいおじいさんの生きた時代、やはりそれに思いを馳せながら、自分の座標というものを常に確認していく。自分のいま生きている幸福をそうやって確認していくというのは、人間として必要不可欠な考え方ではなかろうかと思います。
(「月島慕情」浅田次郎著 文春文庫 543円+税 P.310~311)
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PS1:オイラは酒乱3代目。生かして頂いて、ありがとうございます^^
PS2:今現在の相場の座標というものも、常に確認しないと。
いつも相場は究極の1/2なれど、
フリーメーソンの歴史などを学ぶと、これからも不信感でいっぱいだが。
直近では、HAARPとか9.11での最新型・時短核兵器とか、もううんざり。。
新100ドル紙幣もオバマも、信用しない。
オイラはこの月島慕情を読むのに、半年かかりました。
テーマが重すぎて、内容が深すぎて、一小説読むたびに考えあますことが多すぎて、とてもではないですが速読など不可能な状態でした。
浅田さんは、一見、ただの競馬好きなどーしょーもないオヤジさんにみえますが、
現実目の当たりにするその懐の深さに、感動してしまいます。
こういう人にこそ、この日本の首相になっていただきたいです(真剣)