映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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円高続く

しばらく海外でチャートを詳しく見れなかったが、帰ってきてみると、だいぶ様相が変わってきている。

先週末の日経平均は10265.98(-278.24)。日足は、基準線10454を前日に奪還したと思ったのもつかの間、基準線も転換線10368も再び割り込んだ。短期的な下値抵抗線を下抜けているようにもみえるし、ボリンジャーではマイナスσ10246ぎりぎりであり、これより下にふれると、目先は下降圧力が強まる。MACDはゼロラインすれすれまで落ちており、RCIも下降。どうも目先は弱い。週足を見ると、週足の雲の上限10798い挑戦したが、押し返されてしまって転換線10391を割り込んできている形。週足ボりんジャーもプラスσ10542を維持できなくなってきている。週足のMACDもシグナルをきりそうになっており、RCIは下降をはじめていて、週足も下降転換とまではいえないが、上昇から停滞にかわりつつあると思われる。

NYダウは9665.19(-42.25)こちらはまだ基準線9585の上で上昇基調は維持しているが、転換線9749は割ってきており、MACDもシグナルをきって下降、RCIも下降と、目先弱含んできている。ボリンジャーもプラスσ9744をきってきていて、上昇の勢いが弱まり、停滞に移行しつつある。ダウの週足も、週足の雲上限9803でぴたりと頭を抑えられている形。週足ボリンジャーはプラスσ9708をきってきているので、上昇がにぶってきているがまだその近辺にあって、停滞とまではハッキりとはいえないような水準にある。

ドル円は89.64で、結局日経平均とダウの違いは、円高がなかなかとまらないことにありそうだ。9月16日の90.21の安値をきってきており、基準線92。61、転換線91.37のしたで、完全な下降基調。ボリンジャーのマイナスσ90.90も割っており、バンドは下向き。週足も基準線、転換線のはるかしたで、週足ボリンジャーはマイナス2σ90.10も割ってきていて、強いドル安円高トレンドである。米国債10年ものの金利が、3.32と基準線、転換線のしたで、ボリンジャーのマイナス2σ3.30近辺にあり、明確な金利低下のトレンドが認められるため、超金融緩和が続くという期待がこのドル安円高の背景にあるものと考えられる。

ダウの上昇機運も鈍ってきており、アメリカの金利の低下、ドル安も明確なトレンドとなってしまっており、日本にとってはなかなかつらい環境だ。自己資本規制の強化ということが、金融株の足かせとなっていることもあり、頭が重い状況が続きそうだ。中期的な雲の上限という厚い抵抗帯を突破できるようなエネルギーがでてこないと、上値にトライすることは当分難しいと思われる。だが円高トレンドがはっきりととまるまでは、その前提もととのわないようにみえる。とはいえ、まだ中期的には腰折れしてしまったと判断するところまではきていないので、しぶとくがんばっているともいえよう。
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