北海電、今期経常を赤字縮小に上方修正、未定だった配当は無配転落

　北海道電力 <9509> [東証Ｐ] が1月26日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は315億円の赤字(前年同期は130億円の黒字)に転落した。
　しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の700億円の赤字→620億円の赤字(前期は138億円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の689億円の赤字→609億円の赤字(前年同期は88.7億円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する計算になる。

　同時に、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前期は20円)とし、8期ぶりに無配転落する方針とした。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は305億円の赤字(前年同期は96.1億円の赤字)に赤字幅が拡大し、売上営業損益率は前年同期の-4.9％→-10.9％に急悪化した。

株探ニュース