東京電力ＨＤが続急騰、政府融資枠の拡大報道を受け投機資金流入

　東京電力ホールディングス<9501.T>が続急騰、一時７７円高５３４円まで買われ東証１部の値上がり率トップとなっている。８日付の日本経済新聞などが「政府は交付国債による東京電力ホールディングス向けの無利子融資枠をいまの９兆円から１４兆円程度に引き上げる方針を固めた」と報じられ、政府主導で同社の財務面での余力が増すことを材料視する短期資金の買いが向かっている。

　市場では「日証金で売りが積みあがり足もと株不足状態にあり、需給面でも踏み上げ素地が意識されている」（国内ネット証券大手）という。同社株は１２年１２月にスタートしたアベノミクス相場でも初動の半年間で株価を１００円台から８００円台に変貌させた過去があり、当時と外部条件に共通項の多いトランプノミクスによる強気相場転換でも上値に対する思惑が浮上している。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）