＜後場の注目銘柄＞＝川崎船、円安進行で業績増額も

　川崎汽船<9107.T>に再評価機運が膨らんでいる。

　同社は海運国内大手３社の一角。足もとの円安は業績の上乗せ要因であり、１円の円安で１２億円の営業増益要因。海運市況も荷動きの活発化で、米国─日本間が底堅く推移。欧州間の市況も持ち直しつつある。

　１８年竣工の予定で大型コンテナを投入するなど積極投資も進めている。１５年３月期の連結営業利益は３６０億円（前期比２５％増）が予想されているが、円安や海運市況の回復で市場では４００億円前後への増額期待が膨らんでいる。

　株価は２５０円近辺での高値圏で一進一退が続いているが、連結ＰＢＲは０．６倍と割安水準にある。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）