郵船など海運株が買われる、中国利下げも追い風に業種別値上がりトップ

　日本郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽船<9107.T>など海運株が物色資金を集め、業種別値上がりトップに買われている。ここ海運市況は底入れ感をみせており、郵船は前日まで４日続伸、商船三井も５日続伸といずれも戻り足が鮮明だ。なお、川崎汽はきょう前場に３０３円まで買われ年初来高値更新となった。前週末に中国では人民銀行が銀行貸し出しと預金金利の引き下げを決定しており、これにより景気減速懸念が後退し、海運市況にもプラスの思惑として働いている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は前日時点で３日続落となったが、微調整にとどまっており影響は限定的。一方、原油市況の下落による燃料コスト低下や、為替の円安進行もドル建て決済の海運セクターには追い風となっている。

郵船の株価は１１時３０分現在３２３円（△６円）
商船三井の株価は１１時３０分現在３６０円（△６円）
川崎汽の株価は１１時３０分現在３０１円（△４円）



出所：株経通信（株式会社みんかぶ）